BASSO memo

ブログ兼備忘録としてのメモ帳みたいなものです

超個人的コラム 『イイ天気』から見える景色

1曲単位でコラムと言うのは初めてですが、
ちょっと思うところあったので、
まぁ、やってみたいと思います。


ただ、
極めて個人的な感想で、
尚且つ少し誤解を招きそうな部分もある文章ですので、

くれぐれも閲覧にはご注意願います。







さて。
ご存知の方も多々いらっしゃる事と思いますが、

『イイ天気』

この楽曲は、ASKAさんの復帰後の毎月配信シングル4曲目として、
e-onkyoよりリリースされている曲であります。


ASKAさんの楽曲の中で、
僕個人の記憶の上ではそれほど馴染みのない、
『夏』をテーマの軸に据えたメロウなラブソングです。

歌詞でもブログでタイムリーに度々登場する様になった、
剣道をモチーフにするなど、
創作面でも挑戦が見える楽曲で、

『Black & White』以降のASKAさんの新しい顔を見せていると言う感想を持ちました。



メロディは頭から最後まで、
果てしなく『優しい』

と、いう印象で、
起伏の緩やかなメロディの波が、そのまま夏の海を思い起こさせます。


楽曲としての完成度は素晴らしく、
ASKAさんのファンであるところの『Fellows』も満足なところでしょう。








が、そんな満足な楽曲を聴いた僕が思った、

本ッッッッッッ当に大きなお世話な一抹の心配。



そう。



そのままASKAさんに対しての感想にもなるのですが、



『優しい』



のです。


付け入る隙も無いほど、
どこもかしこも金太郎飴のように優しさに溢れたこの楽曲ですが、


ここは慎重に言葉を選ぶべきでしょうが、

単刀直入に言えば、




『Fellows』への優しさ。




な気がしたのです。


『Fellows』に優しくて何が悪い!!


と、いう話になってしまいますが、


ASKAさんのフォロワーである『Fellows』への感謝の証ともとれる昨今のリリースラッシュで、

創作意欲の表れとも取れますが、


よい意味
悪い意味


どちらか判断のわかれるところですが



個人の感想。
個人の感想としてですが、


『虹の花』以降、

リリースされる楽曲は、for Fellows、
大袈裟に言えばonly Fellowsになっている気がしたのです。


もちろん、Fellows以外の方も楽曲購入は可能ですし、

ASKAの新曲』に興味を持たれる方も当然いらっしゃる事と思います。


楽曲面での新機軸も見えるので、
僕個人の上では『良い楽曲だなぁ』

で、済む話なのです。
済む話なのですが、


ふと、我にかえって、
客観的に見たときに、


『僕は満足なこの楽曲だけど、ASKAさんを知らない人間が聴いたらどう思うだろう?』



キャッチャーな曲が素晴らしい訳ではありません。
ロック的な格好いい曲が素晴らしい訳でもありません。

所謂スルメ(咬めば咬むほど…というヤツ)曲と言われる曲の表現まである以上、

色々な音楽の楽しみ方があるのは至極当然なのですが、


インナーである『Fellows』への優しさに溢れた曲は、
外の世界から見るには、
あまりにも『内輪』に見えているのではないか?






『人にそうやって愛されたら、愛したいって思うじゃないですか。愛し返したいって。』


こちらは先日、共同通信社の47NEWSに於いて行われた、
インタビューの中でのASKAさんの発言です。


広義としては、制作上の協力者だけではなく、
ASKAさんの楽曲を愛するFellows(及びリスナー)に対する発言であると僕は認識していますが、

その優しさが故に、
Fellowsへの愛を楽曲という形で表現している気がするのです。


僕は極めて天の邪鬼な思考をする人間です。


他のFellowsには「ふざけるな」と思われる発想です。
ちょっと語弊込みの発言をします。





『FellowsはASKAさんのものですが、ASKAさんはFellowsのものでは無いのです』





(『もの』と表現したのは語呂が良かったからと言うだけの理由ですので、どうかご寛恕下さい)



ASKAさんは『僕もFellowsです』と言ってくれた事もありますが、

そこは、

ミュージシャンとファン

と言う大前提の下に成立する関係性ですので、
それはやはりASKAさんの優しさと考えておくべきでしょう。



要は、外(Fellows以外)に対してのアプローチをもう少しして欲しいのです。


自身の音楽活動の基盤、
Weare構想が立ち上がる時、

ASKAさんは『ゆくゆくはWeareを世界へ』と言った主旨の発言をされています。

これはそのままWeareを指すものであると同時に、

所属するASKAさん本人も世界基準で公開されるという事を意味する筈です。


そう考えた時、
楽曲目線のフォーマットとして、
今の楽曲は『ASKA』というミュージシャンを外へ訴求する時、
少々難解(既にASKAさんの楽曲を知ってる人向けの楽曲)なのではないか?

なんて不毛な疑問を抱いてしまうのです。


ASKAさんが優しいのはずっと前から知ってます。

音楽というものに対して真摯に向かい合って来たこともよく知ってます。



だから、

だからこそ、そんな事を知らない人に、
おもいっきり『おもいしらせて』欲しいのです。


ミュージシャンASKAの底力を、
僕らにではなく、

外の世界に見せつけて欲しいのです。



とっくにそんな事が規定路線に組み込まれているのであれば、

それは僕の力一杯の杞憂で終わるのですが、



ASKAさんが『イイ天気』で、
僕らに見せて聴かせてくれた優しさが、

日本とは言わず、
アジア、そして世界にもっと鳴り響いて欲しい。


そんな『幸せな景色』をつい考えてしまった楽曲でした。