BASSO memo

ブログ兼備忘録としてのメモ帳みたいなものです

超個人的コラム『We are the Fellows』から見えた『Too many people』

f:id:r_tencho:20180330090825p:plain


本当は『レビュー』にしようかと迷ったのですが、
大部分の曲が以前レビューさせてもらった楽曲と被るので、

今回も(相当久しぶりですが)『Too many people(以下、tmp)』と同様、
『コラム』と言った形でダラダラと書かせて頂こうかと思ってます。



少し振り返る形になりますが、
約1年ほど前、

僕は『Too many peopleは仮面ライダーである』と評したコラムを前編・後編と言った内容で投稿しました。

信じられない事に、
その後、ASKAさんは1年を待たずして復帰2作目となるアルバム『Black&White』をリリース。

そしてこの度、ファン(fellows)投票によるソロ30周年記念ベストアルバムとして、
今作『We are the Fellows』は、リリースとなった訳であります。



しつこい様ですが、この間わずか1年。

昨今の若手ミュージシャンでさえやらないようなリリースペースです。



このテンポには、ASKAさんの創作に対する抑制されていた欲求への反動なのか、
若しくは、tmpリリースの際のコメント、

『今はリハビリ期間』

からくる、ASKAさんなりの荒療治なのか、
はたまた両方か。
答えは本人のみぞ知ると言った処でしょうが、

ともあれ、この期間に対する行動力には頭が下がります。



そんな中、今回コラムを書こうと思ったのには少々理由がありまして。

実は僕は当初、今回のリリースに際してはアルバムは購入するのみで作品の出来や感想には、
極力静観するつもりでいました。

前述のように大半の楽曲の感想は一通り述べさせていただいてますし、

今更ほじくり返すような大層な感想ではありませんでしたので(笑)


ただ、その考えを変えたのは、
このアルバム『We are the Fellows』の、
YouTubeに投稿されたトレーラーを視聴した、
正にその時でした。



ご存じの方も多いかとは思いますが、投稿されたトレーラーは、
以前の所属事務所によって、
一度削除され、
後日、再度投稿(恐らく水面下で、なにがしかの手打ちはあったのでしょうが)されました。

僕は、その再度投稿された方を見ましたので、
最初に投稿されたものと同じかどうか、
判断はできないのですが、


なるほど、よく出来たトレーラーです。
ナレーションをASKAさん本人がされてるのも良かったです。

曲順通りに進んでいくダイジェスト形式のトレーラーを視聴して、
楽曲『東京』に差し掛かった時でした。


明らかにボーカリゼーションが違う。






ここまで書いておいて何ですが、
今回、この記事を書くにあたって、
特に決め事は決めずに、流れるまま書いています。
よって、文章の帰結するポイントも考えていませんので、

ひょっとしたらこれ以降、
読む方によっては、
内容に嫌悪感を持つ方がいらっしゃるかもしれません。


もしそう思ったら、

これは、あくまでも僕の個人的な感想で、
何をトチ狂った事を書いてるんだこいつは?
程度に修めていただけると助かります。



話を戻します。


『ボーカリゼーションが違う』


トレーラーでなければ逆に気づかなかった事かもしれません。
そして、飽くまで僕の思い違いかもしれません。



上手い下手の話ではありません。

その話をしたら、レコーディングに於いてASKAさんの今のボーカリストとしての実力は、
紛れもなく過去トップクラスです。


そうではないのです。

トレーラーという性質上、
ボーカルメインの繋ぎで楽曲を進めていきますので、
より一層違いが顕著に聴こえたのかもしれませんが、



『東京』『と、いう話さ』『しゃぼん』

『tmp』からは上記3曲がエントリーされていますが、

その、いずれの曲にも僕が個人的に感じた共通項。



『緊張』



この場合、良い意味でも悪い意味でも両方とれる緊張です。
姿勢としての緊張感ではなく、

本当に緊張。



声が強ばるとか、技術的なところでは無いので、
『感覚』としか言えないのですが、


逆を言えば、
他の楽曲のボーカリゼーションは、



『解放』



と言えば良いのでしょうか。

ある意味、無責任なまでに伸びて広がる声を感じます。



責任。



そう。

tmpからの楽曲3曲には、
丁寧に録られてる歌声の裏に『力強さと責任』を感じたのです。

1年前、そんな事は全く考えずに、
ただ単純に天井知らずに向上していた歌唱力に圧倒されていたのです。

無責任に僕が、自分で書いていたくせに、



『このアルバムは特殊な環境下で作られたアルバム』



このベストアルバムの中にあって明確に言える違い。

ASKAさんは『事件』以降の自分やリスナーに対する責任を背負っている。


無論、今まで無責任だったという訳では無いでしょうが、
責任の質がまるで違う。


多分、その責任が空気感として出てたのではないか、
そして、それを気づかれないまでに何回も試行錯誤して録っていたのではないか。

そう思ったのです。


そして、ひょっとしたら、

ひょっとしたら、ASKAさんはその事をtmpのレコーディングをしながら自覚してたんじゃないか?

なんて、ASKAさんのコメントを思い返して、
ふと思います。



『今はリハビリ期間』



リハビリはもう明けたのか、
まだリハビリ中なのか、


1年越しに突如現れた感想を片隅に、
最近『We are the Fellows』ばかり聴いて、
放っておいてしまっている『Black&White』を聴き直してみようと思うのです。