超個人的レビュー『ASIAN TOUR IN TAIPEI』前編
前項に於いて、
レビューを書こうと思います。
なぁんて、安易に言った僕は、
後先考えない猪突猛進タイプの人間のようです……。
違うネタにすりゃ、よかったぁぁぁ~……!!!
アルバム1枚レビューするのに4時間ほどスマホと、にらめっこをするのに、
ライブの映像作品をレビューします。
なんてなった日にゃ、そりゃ時間だって喰うに決まっている訳であります。
ただ、前項のラストでネタのヒントなんて大それたものを提示してしまったので、
もう『まな板の上の鯉』状態。
曲数を見て呆然としても、
後の祭り、であります。
…………。
さぁ気を取り直して!!
文章の定型を思い出しつつ(笑)久方ぶりのレビュー、
いってみましょう!!
※あくまで個人の感想であって、
作品の質を実証するものではありません。
ASIAN TOUR IN TAIPEI
1996年3/21リリースのCHAGE&ASKAの映像作品(VHS・LD)。
MV集等を除く、
ライブ映像作品としては通算10作目にあたる。
収録内容としては、
1995年~1996年の間に、
国内60公演、海外5公演(台北・シンガポール・香港)に渡って開催されたコンサートツアー、
CHAGE&ASKA
CONCERT TOUR '95~'96
SUPER BEST 3
MISSION IMPOSSIBLE
及び
CHAGE&ASKA
ASIAN TOUR Ⅱ
MISSION IMPOSSIBLE
に於ける台北公演を映像化したもの。
2001年にはDVD化、
2009年には『CHAGE&ASKA LIVE DVD BOX 3』の中の1作品として収録されているが、
1996年リリース版、2001年リリース版と共に、
CHAGEさんのリード曲が全曲カットされるという『鬼仕様』
DVD BOXの発売(全曲収録)までCHAGEさんの曲は、
陽の目を見なかったのであります。
今回のレビューでは、
その完全収録版と実際に観に行ったライブの話を中心に進めていこうと思います。
が、何せ当時の僕は高校生。
記憶も、まぁ曖昧な事この上無いので、
事実と異なる表記があった場合は、
「ふざけるな、このやろう!!」
と『心の中で』呟いていただければ幸いです(笑)
#0 OPENING MOVIE
楽曲ではないのですが、ソロのライブとは違うCHAGE&ASKAのコンサートの特徴として、
このオープニングムービーが挙げられるのではないでしょうか?
今作に於けるムービーは、
ファンにはお馴染みの寸劇タイプ。
内容は、
ライブ会場へ移動中のヘリコプターの事故により、
天に召される事になったCHAGE&ASKAが、天国への案内人(岸谷 吾郎)を説得して、
事故当日の、その1日だけ、
ライブをやらせてもらうというストーリー。
(尚、'96年版・01年版には、ムービー未収録)
当時、放送していた『妹よ』というドラマで、
主題歌が『めぐり逢い』だった関係で出来たキャスティング。
岸谷 吾郎さんは、主役の和久井 映見さんの兄役。
ムービー中の印象に残った台詞が、
「バタバタバタバタ柴田 秀之」
「見えない 見えない 見えない」
「ユキコという妹がいまして…」
そして案内人を説得したCHAGE&ASKAが、天国への階段を『下って』1曲目へとシンクロしていきます。
♯1 HEART
階段状のセットを下り、ステージにたどり着いたCHAGE&ASKAは、そのまま『HEART』に突入する訳ですが、
ここではASKAさんによる、
矢沢 永吉さんバリのマイクスタンドパフォーマンスを見ることができます。
が、
僕達が、カラオケボックスや、スタジオで真似をしようものなら大事故に繋がります(笑)
あれは軽量タイプのスタンドなのですよ。
ギターの近藤 敬三さんのアップが、やけに格好いい1曲。
♯Love Affair ※
('96年版と'01年版には未収録。以下 『※』表記)
早速の未収録であります。
ファンの間では人気曲ではありますが、
今作に於けるアレンジが賛否両論だったのか、
DVD BOXまで収録は見送られております。
個人的には好きですけどね、
あの『ビョン ビョン ビョン』と鳴るシンセベース(笑)
テンポもミディアム気味で、オケの主張は少なく、
ボーカルをフューチャーした印象。
後のセルフカヴァーアルバム『STAMP』の『HOTEL』のアレンジに近い、と言えば良いのでしょうか?
ちょっと大人な雰囲気。
2コーラス後の間奏で『BELIEVE IT?』の歌詞が挿入されています。
原曲の尺でも収まるので、カラオケに言った際にはよく歌ってます。
よろしければ、お試し下さい(笑)
♯3 BROTHER
当時の最新アルバム『Code Name.1 Brother Sun』からの1曲。
ライブ感丸出しのボコーダーからの出だしが最高に格好いい。
(でも、なんて言ってるかはよく分からない)
サビの歌詞(コーラス側だが)
Hey Hey BROTHER♪
での手の振り付けが懐かしい。
長いツアーだっただけあって、
僕はこのコンサートが、
一番来場回数を重ねたコンサートなので、
最初は???だった振り付けも、
後半は楽勝で出来るようになってた(笑)
(今の時代と違って、情報交換出来る場が少なかったしね)
そして曲終わり、
流れ込むようにストリングスと鈴の音、
そう『THEME OF MISSION IMPOSSIBLE』である。
この作品は海外公演の映像化なので、
MCは基本(ほぼ)中国語なのですが、
前項にて提示したヒント、
『チェーターン…』はこの場面に於けるASKAさんによるタイトルコール(!)の一文です。
中国語みたい、じゃなく中国語なんです(笑)
意味は『皆さん、今日は楽しんでって下さい』的な意味だったと思います。
(手元にソフトが無いからね、全部記憶 笑)
でもこのタイトルコール。
当然、日本の公演でも生で聴いた訳ですが、
僕の中では『なぜに君は帰らない』の出だし、
There is no forgiving you now♪
But you are the one for me♪
の、部分に匹敵するほど鳥肌モノの格好よさだと思います。
♯4 ある晴れた金曜日の朝
この曲もまた『Code Name.1…』からの曲ですね。
多分、オープニングムービーのヘリコプターが墜落するくだりは、
この曲の歌詞からインスパイアされたものじゃないかな?と思ってます(ムービーのCHAGEさんの台詞にもありましたしね)
でもね?
もっと大元で言ったら、
個人的には、これが発想の原点だと思うんですけど…。
どうなんでしょう?
アルバム『黄昏の騎士』 レコード背表紙
♯5 HANG UP THE PHONE
会社からの電話は、なるべく出たくないです(笑)
この曲では冒頭、ASKAさんのキレのあるダンスが観れます。
比較的原曲通りのアレンジですが、生のブラス隊がいると、
やっぱり迫力が違います。
ラストでギター(近藤 敬三)とサックス(阿部 剛)の掛け合いがスリリングで格好いいです。
スリリング過ぎて最後に阿部さんが1音、明らかなミストーンを出しますが、バッチこーい(笑)
そのまま再び『THEME OF MISSION IMPOSSIBLE』に突入して曲の締めかと思いきや……。
♯6 SAY YES
です。
前曲の音のブレイク後での出だしを、
知ってはいても、やっぱりこのイントロは特別なんだなと思わされる曲です。
DNAレベルで刷り込まれてそうです(笑)
ただ、このライブで注目すべきは、
恐らくCHAGE&ASKAのアジア圏内に於いての最大ヒット曲であろう『SAY YES』を、
ライブ前半の6曲目の早い段階で演ってしまう。
この辺りに、
当時のCHAGE&ASKAのライブの楽曲に対する自信が見れる気がします。
(まぁ、最後に出したら自信が無いという訳ではないが)
ここでは堂々の貫禄あるメロディメーカーとしてのCHAGE&ASKAを存分に堪能できます。
安定のチャゲアス クオリティ、というヤツです(笑)
映像を見る限りではオーディエンス大合唱です♪
♯7 You are free ※
………。
おっかしいなぁ。
ちゃんと聴いてる筈なんだけど、
全く記憶にない(笑)
多分、この曲は『THE LONGEST TOUR 史上最大の作戦』のイメージが強すぎるんだと思います。
うーん。
ダメだ、全ッッッ然思い出せない(笑)
♯8 紫陽花と向日葵 ※
ようやっとCHAGEさんリード曲です。
前述の通り、DVD BOX以外では容赦無くカットられております(苦笑)
『Code Name.1…』ではCHAGE&ASKAでの歌唱でしたが、
このライブではボーカルはCHAGEさん一人という構成でした。
依って、間奏のASKAさんのパートも別アレンジ扱いで、
ここではCHAGEさんのスキャットを聴くことができます。
非常にムーディーなテイストですが、
決して右から左へは受け流せません(笑)
CHAGEさん特有の艶のあるボーカリゼーションが楽しめます。
♯9 男と女
ここから、席についてのしっとりとしたアコースティックコーナー。
この曲は中国圏内でも色々なミュージシャンの方がカヴァーされてるそうで、
それを受けての選曲のようです。
多分、日本の国内公演では『201号』だった気がします。
その前にMCの最中、
CHAGEさんリードの弾き語りのスタイルで、
『万里の河』を1コーラス歌ってた記憶があるんですよね。
他の公演でもそうだったのかしら?
歌いきった後のCHAGEさんのドヤ顔(笑)が記憶に残ってます(笑)
♯10 何日君再来
カヴァー曲です。
過去の戦争の影響もあり、
結構、曲の扱いが日本人が歌うには際どかったりするそうですが、
このライブの中では純粋にオーディエンスとの一体感を見てとる事ができます。
僕の以前のレビュー『SCENE』の中で、
テレサ・テンさんについて表記した部分があるのですが、
そのアルバムの中にも『何日君再来』が収録されていました。
♯11 めぐり逢い
前述のドラマ『妹よ』の主題歌です。
すんなりと溶け込む様な優しい歌声で、
会場のマイナスイオン率が急上昇しそうな程です(笑)
どうでもいい余談ですが、
歌詞の中にある、
乗り遅れたバスを♪
の部分。
僕の知人がどう間違ったか、
海苔をくれたバスを♪
と解釈し、
『ASKAの歌詞はクレイジーだ』
と、言っていましたが、
お前がクレイジーだよ、栗助!!
本当、どうでもいい余談でした。
♯12 PRIDE
ピアノの旋律から流れる、
問答無用の名曲です。
ASKAさんのボーカルはレコーディングパッケージされた作品の歌より、
ライブの方が圧倒的に声量が増す場合が多々ありますが、
この曲も、その内の1曲でしょう。
当時の僕も横浜アリーナや、代々木第一体育館でこの曲を聴いた訳ですが、
何と言うのでしょう?
ご本人達が実際より大きく見えたと言うか、
語弊がありそうですが、
会場全体がステージの中心に持っていかれる感覚。
重力が歪んで吸い込まれるような感覚。
歌声に物理的な『力』を錯覚したのは初めてだったので、
ビックリした記憶があります。
人気が出るからには、
または評価されるからには、
当然、作詞作曲と言ったクリエイターの要素も異才なんだと思いますが、
僕が、CHAGE&ASKAを好きになった理由は、
もっと根元的な、
原始的な圧倒的な力なんだ。
と、思うに至った曲でした。
(その時、その瞬間は、それどころじゃない 笑)
♯… On Your Mark(MV)
(この楽曲のMVは本関連作品には未収録です)
ライブも折り返し地点。
前曲『PRIDE』で、一度燃え尽きたオーディエンスを癒すような落ち着いた時間(笑)
一旦、ステージを離れた演者達を見届けた僕らを待っていたのは、
ジブリでした(笑)
この曲のMV製作にまつわる話は、ASKAさん本人のブログにも載っているので、
そちらをご参照ください。
や。
良い作品なんです。
本当に良い作品なんです!!
ただ、
僕らは燃え尽きているのです(笑)
ジブリ作品は劇場、もしくは『金曜ロードショー』で観るべきだと思いました(笑)
………長い。
長いよ、ライブ作品レビュー。
ちょっと僕のレビューの方も、
LDの前半終了のこのタイミング(笑)で、
同じようにちょっと区切ることにします。
後半、怒濤の攻めで続くライブ。
僕の記憶はどこまで追い付けるのか?(笑)
少々、お待ち下さい。