BASSO memo

ブログ兼備忘録としてのメモ帳みたいなものです

超個人的レビュー 『SCRAMBLE』

ほーたるのーひーかーりー

まーどのーゆーぅー………


キィィィ━━━━!!!!!!!!
(#゜皿゜)



な、訳でありまして、
レビュー最終項、

余計な事は申しません。
粛々とはじめたいと思います。

※あくまで個人の感想であり、
楽曲の質を実証するものではありません。

では、





SCRAMBLE

CHAGE&ASKA休止後の09.10.17リリースの、
ASKAさんの、
(問題が発生しなければ)今日までに於ける最新アルバム。

オリジナルアルバムとしては『SCENE Ⅲ』から数えて7年ぶりのアルバムであるものの、

その間には、

クリスマスミニアルバムの、
『STANDARD』

CHAGE&ASKAASKA両方の楽曲から選曲したセルフカヴァーアルバム、
『12』

コンセプトでは違いがあるが、同様にセルフカヴァー楽曲を収録したアルバム、
『君の知らない君の歌』

『STANDARD』の全楽曲を包括し、新たなクリスマスソングを収録してフルアルバムとした、
『BOOK END』

東日本大震災を受け、iTunesにて配信していた『いま歌うシリーズ』の楽曲を中心に制作されたカヴァーアルバム、
『「僕にできること」いま歌うシリーズ』

と、活動そのものは、
むしろ休止直前のCHAGE&ASKAよりもハイペースで展開されていました。

ですが、この『SCRAMBLE』と同時に発刊されたムック『ぴあ&ASKA』によると、

『SCENE Ⅲ』以降に一時、
燃え尽き症候群」のような状態に陥っていたと述べています。

まぁ、あんな1曲単位で精神も体も、まさに削るような作品作ってたら、
常人なら確実に参ってしまいます。

そこで燃え尽き『きらない』為に、
カヴァーを含めて楽曲を制作していったと……。


ふむ。


どんだけですか!?
どんだけ無鉄砲ですか!?


ごめんなさい。
休んでください。
泳がないと死ぬ魚じゃないんですから。

ただ、その期間のおかげで(!?)
このアルバムでは、
『やりたかったことを込められたアルバム』
に、仕上げる事ができたそうです。



♯1 UNI-VERSE(Album Mix)

08.10.1リリース(シングルバージョン)
サビはじまりの1曲目、
否応なしに盛り上がります。

ここ最近のASKAさんの作品に顕著なテーマ、
『人との繋がり』はこの曲でも提示されており、

自身の過去のフィルターを通して改めて、
繋がる事の大切さを、
『リレー』という形に置き換えて表現しています。

この曲の歌詞にも登場しますが、

どうやらASKAさんにとって、
鉄腕アトム』は憧憬としてのアイコンらしく、
昔を表現するときは頻繁に出てきます。

僕の一番好きな鉄腕アトムの登場は、
映像なので、直接意向があったかは不明ですが、

『Concert Tour ID』の中で、
『君をのせて』の歌唱中、バックに流れる『過去』を表現したモノクロ映像です。

最後に映像は、
ASKAさんの目をイメージしたものになり、
静かに閉じて曲の終わりを告げると言う、
最強カッコいい映像です。

余談にはなりますが、是非一度、ご覧いただきたい作品であります。


♯2 いろんな人が歌ってきたように

ASKAさんの王道のメロディー運びの楽曲でありますが、

この曲は、
特にサビに向かう途中の盛り上げ方が、
非常に素晴らしいです。

前項で登場した高校時代からの友人。

コイツも確かこの曲を歌っていた筈ですが、
部分的な記憶だけで全体が思い出せない。

この曲に関しては、地の声が聴けるからでしょうか?

やっぱり彼のオールファルセットは偉大です(笑)

CHAGE&ASKAの『紫陽花と向日葵』
ラストの「向日葵 揺れている」の

ひまわり(ぃ~ひぃ~)ゆれている~
この( )の発声で全部歌われていると思っていただければ、
おおよそ間違いないと思います(笑)

当の本人がこのレビューを読んでると知ってしまった。
書きづらくてしょうがねぇ(笑)


♯3 朝をありがとう

デートの日の朝に聴きたくなる曲調のこの楽曲は、

どんな事があっても時間が全てをさらってくれる。
いい事も、悲しい事も、

そんな日の後に迎えた、朝に対して『ありがとう』

だそうです。

普段、
朝に対して『こないでぇ~』
日曜の夕暮れに対して『暮れないでぇ~』

と、思っていた僕の学生時代とは大違いです。
是非、見習いたいと思います。

ですが、
日曜日に見る『サザエさん』のエンディング、
じゃんけんが終わった後の切なさは、
日本に住む人間特有の、
大切な感情だと思います(笑)


♯4 L&R

珍しく、CHAGE&ASKAの関係性を歌っていると、
ASKAさん自身が公言した楽曲。

きっと二人の関係性は、
二人にしかわからない。

直接周りで支えているスタッフや、
ファンである僕たちにも、きっとわからない。

そして、
ASKAさんにしか、ASKAさんの事はわからないし、
CHAGEさんにしか、CHAGEさんの事はわからない。

そんな『両側の ど真ん中』を見続けていられるファンである事はとても幸せだと思う。

きっと、それ以上はいらないし、
それ以上は望まないと思う。

そんな決意と展望が見えました。


♯5 どんなことがあっても

メロウな曲調にのって歌われるのは、

どんなことがあっても、そばに居てくれるような
本当の歌を作ってみたい。

と言う、歌詞まんまの、
説明不要の説明みたいで申し訳ありません(笑)

だけど、改めて歌詞を見ると、

何だか、今のこの状況を見透かされているような気にさせられます。

ASKAさんの言う『本当の歌』とは、
どんな歌なのだろう。

若しくは、音楽(楽曲)以外の事で、
ミュージシャンは評価しないでほしいと言う意志の裏返しでしょうか、

さてさて…。


♯6 SCRAMBLE

アルバム表題曲。
昭和歌謡を意識した、と。

なるほど、
声色が突然ひっくり返るオネェみたいな歌唱法、
確かに昔はそんな人達ばっかりだった気がしますね。

でも、内容のシリアスさとのギャップの差がありすぎて笑えるような笑えないような。

雲を掴むような、つかみきれない歌詞は流石で、
本当に掴めません(笑)

泣けるくらい、今日が寂しいのはわかるんですけど…。


♯7 歌の中には不自由がない

さぁ来た問題曲(笑)
多分、このアルバムに於いての一番ネックになる曲。

ですが、
ここで聞けるベースと、
オートワウのギターカッティングは、
果てしなくカッコいいです。

やれ一般の評価は、『怖い』『MVの表情がヤバい』

など、ネガティブイメージ東大一直線です。

事実、かなりキテた時期の楽曲なんでしょうが、
この曲のキモはそんな事ではありません。



『岡崎 体育』



コイツのせいで、まともにMVを観れないったらありゃしない(笑)

えーと、手順を教えます。

まず、ASKAさんの『歌の中には不自由がない』のMVを観ましょう。

はい、観ましたか?
怖いかもしれませんが、カッコいいですねー。
ハイ、次、

岡崎 体育さん。
コノヤロー(笑)の『MUSIC VIDEO』という楽曲のMVを観ましょう。

視聴手段は全く問いません(笑)

僕はお金を出して初回限定盤を買ったので、
ここの人達はそれで許してください(笑)

観ましたか?
そうしたら薄々わかっているとは思いますが、

もう一度『歌の中には不自由がない』のMVを観ましょう。

すると、
まぁ、ナンということでしょう!?

赤面せずにはMVを観れなくなったではありませんか。

……………。

岡崎ィィィィッッ!!!!
(#`皿´)

と、言うか地球上ほぼ全てのMVに効果があると思いますので、

観るのは自己判断でお願い致します。
(最大級の賛辞)


♯8 あなたが泣くことはない

09.2.25リリース、
映画『ニセ札』の主題歌。

出だしのボーカル。
ASKAさん風呂場で録音しましたか!?

というリバーブっぷりがビックリするが、
曲は極めて秀逸。

相手を庇うような歌詞の裏に見える裏表とでもいうのでしょうか、

悲しくて泣いてるのに、本当に悲しすぎると顔が笑ってしまう状態…、

ちょっと違う。

幸せと苦しみは、相反するものなのに表裏一体なもの、

ここら辺でしょうか、

今(当時)のASKAさんだから書けた歌詞でしょう。

これをデビューして1~2年の人間が歌ってても、
サラッと聴き流してしまうかもしれません。

そういう意味では、きっと不公平ですが、
これが説得力なんだと思います。

ごく最近、『説得力』という言葉の意味を意識するようになりました。

ただの時間(歴史)もそうかもしれませんが、
多分その後ろに見える、
裏打ちされた確かな『時間を伴った』技術。

ここなんじゃないかと思います。
無駄に時間の経過を意識しているだけでは本質は見えない。

さて問題です。
僕は何に対して『説得力』の持論を展開しているでしょうか?(笑)

わかった方はコメントまで、
賞品は特に考えていません(笑)


♯9 水ゆるく流れ

少し難解な歌詞なので、調べてみたら、

ASKAさん本人の、近しい友人の身内が亡くなる経験が増え、

その友人への感謝とともに、
その友人を育んでくれた身内(両親だったり)への感謝を曲にしたもの、

としたそうです。

これを読んで、
真っ先に、

最近亡くなられた、ASKAさんのお母さまの事を考えました。

ASKAさんと僕が近しい訳でも、
ましてやお母さまにも、
直接お会いした事もありませんが、

間違いなく『感謝』の気持ちを抱く方です。

ASKAさんを生んでくださりありがとうございました』

こう言ったコメントで、
ASKAさんのブログのエントリーが埋め尽くされたあの日、

僕も一言、添えさせていただきました。
多分この気持ちに近しい感覚の曲なのでしょう。

そんな事を聴きながら思い出しました。

ありがとうございました。


♯10 僕の来た道

僕らは戦うことが
そう言えば好きだった

この歌詞を引用して、
今現在、ASKAさんを否定する人達へ向けた警告や鼓舞の様に扱われる事が、

はっきり言って苦手です。

確かに『意に沿わないものに対してのメッセージ』としての側面は確かにあります。

沿わないものが、
人にせよ、事象にせよ、
意識にせよ、世論にせよ、

ですがここで言う『戦う』は、

自論ではありますが、
恐らく『闘争的なもの』では無い気がします。
そうすると、夕暮れに生き返る意味がわかりません。
『倒れない』という意味にもとれそうですが、

多分これはもっと時代を遡る幼少時代の景色。
男子であれば、誰もが通る道、
『正義の味方ゴッコ』のシーン。

世代的に多分『仮面ライダー1号
仮面ライダーには当然、敵役が必要です。

敵役には怪人役もいれば、
「イ"ーッ!!」と叫ぶ戦闘員役もいるでしょう。

多分ASKAさん、
もとい、
宮崎 重明少年は、
きっと仮面ライダー役を譲らなかったでしょう(笑)

パンチとキックを繰り出す宮崎少年。
避けて反撃する相手の怪人少年。
戦闘員少年は叫ぶだけで何もしない。

決着がつかないと思われた矢先に出た必殺技。

「ライダーキーック!!」

倒れる怪人少年。
何もせず逃げる戦闘員少年。

突然、起き上がる怪人少年。
「こんどは僕がライダーでエエと?」
「イヤたい」
「な!?ズルかよ!!」
いつ終わるともなく続く戦い。

唐突にその時はやってくる。
「重明ー、ご飯よー。帰ってらっしゃーい」
「はーい。じゃ、またなー」

15回やられ、16回生き返る怪人少年。
「またなー。」
15回逃げ続けた戦闘員少年。
「イ"ーッ!!」

夕暮れに解散して家路につく子供達。

多分、こんなシーンとのダブルミーニングだと思うんですが、

きっと、前述の過激な意味合いでは決してないと、
僕は思ってます。



そんな訳で最後は寸劇まで出したレビュー(笑)
如何だったでしょうか。

改めて、聴きなおした感想の一つで、

『今日(2017年2月21日)までの為のアルバム』

という奇妙な考えが浮かびました。

それほど迄に、今この時この瞬間の、
既視感を覚える情景がこのアルバムには詰まっている気がするのです。

ASKAさん本人の画にせよ、
僕個人の画にせよ、

明日リリースされる、
『Too many people』は明日からの画を映し出してくれるのでしょうか。

どんな音の、
どんな色の、
どんな画でしょう。

これから聴くのは、
過去の音源ではありません。
今現在の、
未来の音源です。


さて、
『Too many people』を聴いてみましょう。

超個人的レビュー『SCENE Ⅲ』

裸足で行こう ゆこう 裕子 大滝裕子~♪


そういう訳でありまして、
数える事あと2回、

超個人的レビュー6発目。

なんか帳尻合わせのようなスケジューリングで進めておりますが、

ASKAさんの、
一時は本当に発売がヤバかった最新アルバム、

『Too many people』

の、リリースが遂に明後日と、
カウントダウン開始した訳であります。

まぁ、早ければ、明日の昼過ぎには各CDショップ入荷となるはずですので、
明日の入手は可能なんでしょうが、

公式発売日は2.22なので、
フラゲ日は気にせず、
今日と明日で、

このレビューを一先ず完走するべく、
がんばる訳であります。


※あくまで個人の感想であり、
楽曲の質を実証するものではありません。

では、





SCENE Ⅲ

前作のアルバム『kicks』及び、それに連なるコンサートを終え、

本隊であるCHAGE&ASKAの活動を再開。

活動を一通り終えた後、
ASKAさんが再び取り組んだソロ活動の内容は、

ソロデビューの際、
アルバムコンセプトとして掲げていた『SCENE』シリーズの再始動でした。

『kicks』から7年。
『SCENE Ⅱ』から14年と、

かつて無かった長いブレイク(まぁ、CHAGE&ASKAとして動いてたので当たり前ですが)後の作品ですが、

まず一聴して思った事が、

『歌、上手くなってね?』

でした。
このレビューに際して、また聴きなおしてみましたが、やはり感想は変わらず、

今までの作品のクオリティーを、
遥かに凌駕するボーカル表現力の鬼向上が、
発声開始2秒で感じ取れます。

これは単に録音技術向上だけではなく、
今までは聴いたことの無かったボーカルのバリエーションが(更に)増えた結果だと思っています。

楽曲面での特色として、一番目を引いたのは、

作詞に関して、古くからのASKAさんの盟友の松井五郎さんとの共作でしょう。

確か松井さんの作詞家デビューはCHAGE&ASKAの楽曲『熱風』だったと記憶してますが、

僕のイメージは完全に、
BOΦWY解散後の氷室京介さんの歌詞を書く人、
だったのですが、

歌う人によって歌詞のテイストをキレイに分けてくる職人のようです。

この『SCENE Ⅲ』では、先行シングルの一部とアルバムオリジナル楽曲の全て(インストゥルメンタルを除く)でASKAさんとの共作。

恐らく、ASKAさんの上げてきた歌詞を補完、統合性の調整などの役割だったのではないかな?と思っています。


♯1 birth

前述のASKAさんのボーカル向上もさる事ながら、
出だしから聴こえてくる、
いかにもな雰囲気を纏ったトランペット。

気になったので、調べてみたら

"YOKAN"

ヨカン?

Yおかん?


ッッッッッッ!!

ヨーカンさんですと!?


水江"ヨーカン"洋一郎

CHAGE&ASKAのコンサート『史上最大の作戦』から参加。

他ミュージシャンからも絶大な支持を得る、
金髪ロン毛のナイスガイ。

25周年コンサート『熱風』では久々に、CHAGE&ASKAのステージにて(DVDですが)拝見して懐かしく思いました。

今、関ジャニ∞の横山 裕さんのトランペットの師匠もつとめてるとか…、

いやぁ、道理で音色が艶っぽい訳だ、
と、意味のわからない納得をしてしまいました。


♯2 good time(album ver.)

00.7.12リリースの楽曲(シングルバージョン)
この曲は、そんなにキーも高くなく、
ファルセットを多用する感じではない(所謂ミックスボイスは使う)のですが、

僕の高校時代からの友人。

カラオケに行くと僕がASKAさんパート、ソイツがCHAGEさんパートで合わせてくれる、
今現在も、月イチでCHAGE&ASKAのコピバンをやってるヤツがいるのですが、

カラオケでソイツが、
珍しくこの曲をメイン歌いますよー、と。

ハモリをファルセットで被せてくる事が多いソイツはメインを歌っても、
ハモり発声のオールファルセットで歌ってくるもんだから、
『ホワァ~♪』
と言った音色で歌われて大爆笑した記憶があります。

いや、音は外さないから上手いんですけどね。
倍音が凄いと言うか、倍音だけと言うか(笑)

とにかく一度聴かせたい。


ちょっと今、レビュー書きながら、
(エセ)アンプラグド形式っぽくスタジオライブみたいな感じで歌ってみたくなりました。


♯3 愛温計

『はじまりはいつも雨』の続きのストーリーです。

メロディーと歌詞の一部が、『はじまりはいつも雨』というファンの心をくすぐる楽曲。

歌詞に、やはり松井さんも参加されてます。

が、

それより僕が気になるのは、
MVに於けるASKAさんの襟の髪の毛のハネッぷり!!(笑)

カミを切れェェェッッ!!!!


♯4 walking around the Xmas

常夏イメージのウクレレを弾いて冬の曲。
と言う、逆転の発想が面白い楽曲。

ASKAさんお得意のデート描写が乙女を妄想の世界へと誘ってくれます。

ご多分に漏れずASKAさん、
また、服を脱がしにかかってます(笑)

この方は服を脱がさないデートは無いんでしょうか?

え?
僕はどうなんだ?
ですか?

あの…、『愚問』て知ってます?(笑)


♯5 心に花の咲く方へ(album ver.)

03.12.17リリースの楽曲(シングルバージョン)

真っ直ぐのびた 円を歩く

ここで言う『円』は、
地球の事、
人との繋がりの事、
この二つは、多分外してないと思うんですが、

つい最近、フッと思ったのが、
もう一つありまして、


一人の人間の生から死へ向かう人生の循環。

も、あるんじゃないかな?と思った訳であります。

この曲そのものはアルバムより前に作られたものですが、

1曲目の『birth』に於ける歌詞、

人は人を

僕は僕を

くりかえす

これに準じているんじゃないか、
と思ったんです。

このアルバムの楽曲に共有項を探すのならば、
僕は『時間』と答えると思います。

まぁ、『SCENE』ですから『場面』であって、
当然、時間も関わるのは当たり前なんですけどね。

このアルバムでは、
生から死、
そしてまた繰り返す生。

これの時系列(楽曲順)をランダムに配置したのが今作品なのでは。

なんて考えたんですが、如何でしょう?


♯6 君の好きだった歌へのプロローグ

CHAGE&ASKA『Code Name.1 Brother Sun』の序曲的な楽曲、
『君の好きだった歌』のインストゥルメンタルアレンジ、

なんですが、僕には10%程度しか類似点が見つかりません。

まぁ、プロローグなので、
そのまま『君の好きだった歌』に繋げると綺麗に成立するのかもしれませんね。

後の、10.11.3にリリースされたASKAさんのセルフカヴァーアルバム、

『君の知らない君の歌』

この曲の完全版とでも言うべき、フルコーラスバージョンが収録されてます。


♯7 背中で聞こえるユーモレスク

この曲のレビューは敢えてしません。

ASKAさんが、ブログで仰ってたのもありますので、
そちらをご参考に。

いいお話ですから。


でも、一つ。

ユーモレスクってなんぞや?』

日本語→奇想曲。滑稽な、気紛れな。

へー。

ほー。

ふーん。


で、奇想曲って………何?

orz


♯8 loop("birth"reconstructive mix)

所謂、1曲目『birth』のリミックス。

前項『kicks』に於ける隠しトラック(無題)もそうでしたが、

僕の一回目の感想はやはり軽い拒否反応。

忘れた頃に聴くとカッコいいと思ってしまうパターン(笑)

最初、無機質なASKAさんのボーカルにコーラスを被せてく事によって、
どんどん声が『生』を帯びる様に聴こえる。

もしさっきの『心に花の咲く方へ』の説が正しければ、

これは死後、
そして、生まれ変わりの課程(loop)を現しているんじゃないかと思う構成だと思います。


♯9 抱き合いし恋人

この曲は敢えて、以前の『SCENE』シリーズのテイストを盛り込んだ楽曲だそうで、

なるほど『Ⅰ』『Ⅱ』どちらに入ってても違和感は無さそうなアレンジです。

ただ、ボーカルトラックのクオリティーは段違いに上ですが。

まぁ、声が出てる出てる。

収録だから当然ベストテイクな訳ですが、
調子の安定はわかりませんが、ベストなポイントだけで比較すると、

今までの作品と、今回の作品のボーカルが、

他県と北海道の、
ジャガイモの生産高ぐらいの差がありそうです。


………。
なんでジャガイモを選んだ?


そんな感じで、残すトコ
後1枚のアルバム。

CHAGE&ASKA休止後、初のアルバム、

楽曲的にはこの『SCENE Ⅲ』にも勝るとも劣らないクオリティー(驚)
内面的には、カオスの坩堝(笑)
明日いっぱいまでの最新アルバム(嬉)


さて次項、
一先ずのレビュー最終回、
『SCRAMBLE』を聴いてみましょう。

超個人的レビュー『kicks』

ようやく折り返し地点。
5枚目のアルバムのレビューであります。

とは言え、逆を言えば、
今回を含んで残り3回を数えるのみという事です。

そう思うと少し早い季節の変わり目のような気分にさせられます。
外は、春一番が吹いたそうですね。

風が強い云々よりも、花粉がひどいかったようです。
花粉症の方々は、お疲れ様です。


そんな訳でありまして、
超個人的レビュー、
佳境の後半戦に入る訳です。

※あくまで個人の感想であり、
楽曲の質を実証するものではありません。

では、





kicks

98.3.25リリースのASKAさん5作目のソロアルバム。

前項でも書いたように、
前作のアルバムと、それに伴うコンサートツアーの後、

CHAGE&ASKAとして活動する予定だったものを、
一度白紙に戻し、

再度、ソロとしての活動を模索する中で発表された作品。

『ONE』のちょうど1年後に発売されるという、
極めて短い時間で制作されたが、
完成した作品は、その制作期間の短さに反比例するかの様に、
極めて高い作家性を表現、

同業者の中でも、
ASKAさんの作品の中でもこの1枚が一番好きなアルバムと推すミュージシャンも少なくない。

事実、この作品は従来のASKA作品の中でも、特異な位置付けをされており、

CHAGE&ASKAASKAではなく、

一人のミュージシャン、ASKAとしての印象を強く訴えるものとなっている。

その反面、今までのイメージを覆す強烈なアイテムだった為、
今でこそ、慣れ親しまれているが、

リリース当時は、賛否両論で、
ファンの中で混乱と物議を醸し出した。


この作品の特異な点として顕著なのは『コンセプト』

元来、『ASKA』という作家は時代性に囚われず、その時に良いと思う楽曲を発表するミュージシャンとして認知されていた。

だが、この作品では敢えてその時代性を取り込み、作品全体に漂う空気感にも統一性を持たせている。

コラージュを主としたアルバムのアートワークにもその意図が見てとれる。

そのコンセプトとは、

『ロックとクラブミュージックの融合』

ASKAさん特有のメロディーと歌詞のセンスに、
楽曲のエッセンスとしてUKハウスを中心としたダンスミュージックのリズム感を抽出し、
オリジナルのものとして、昇華している。


ミクスチャーロックと日本で呼ばれるようになるコンセプトに非常に近い思考である。

だが、このミクスチャーロックがメインストリームで扱われる様になるには、
この後、更に数年の時を待たなければならない。

そんなASKAさんの早すぎる先見性も垣間見れる1枚。


♯1 No Way

アルバムの雰囲気の違いを、
あきらかに一発で理解させるような意志を感じる楽曲。

歌詞にも明確な違いを見せていて、
今までは強めの歌詞でも比較的ピースフルな事が多かったが、

今作は、今までは隠れていたかの様に、
攻撃的、退廃的、そして淫靡な歌詞が、
比喩表現上ではあるが、ダイレクトに描かれている事が多い。

この曲でも、


こんな夜景にナパームをぶち込むような
画面を浮かべた


女は生まれたばかりの姿で
絡む蔓になって
乾いた場所を避けて延びつづける


と、なかなかダイレクト。
これまでにも近しいニュアンスはあったが、楽曲のテイストも相まって、
より直接肌に触られているような感触で聴こえてくる。


♯2 Girl

98.3.11リリースの先行シングル。

流麗なガットギターの音色が印象的かつ美しい。

のだが!!
(↑このノリは久しぶりな気がする…笑)

僕のこの作品の印象は、
僕のバンド時代、最初期のボーカル(当時、僕はベーシスト)によって、
偏ったイメージを植え付けられる事になる。

鬼平犯科帳

「っぽくね?」
とは、件のボーカルの言。

「はっはっは、んな訳あるかい」
とは、ベーシスト(僕)の言。

じゃあ、聴いてみようと、

当時はYoutubeも普及していなかった時代。

わざわざCDを(中古でしたが)購入して、メンバー宅にて試聴しました。

「………。ほんまや!!」

と、明石家さんまさんの鉄板ノリツッコミの如く(僕が本当に当時そんな喋り方をしたかは、さておき)
僕は驚愕した訳でありました。

いや、部分的なテイストですけどね、
ASKAさんが『鬼平犯科帳』を意識したとは到底思えませんので(笑)

ちなみその曲はエンディングテーマです。
ジプシーキングスのインスピレーションという曲ですので、

ご興味を持たれた方はお聴き下さい。


♯3 NOW

ロックです。
とてもとても、ロックです。

過去、CHAGE&ASKAも含むASKAさんの作品の中で、
ここまでストレートにロックを表現した楽曲は記憶にありません。

ですが、そんなロックな楽曲が、
このアルバムには他にもあります。

引き出しの多さにびっくりさせられますが、
歌詞もびっくりさせられます。

特に2コーラス目の後、Dメロ。


真夏の海洋で 虹の恐竜を
生け捕るんじゃないんだ


もうね、
びっくりし過ぎてよくわかりません(笑)

ビジョンは言われりゃボンヤリわかりますが、
その発想がもう…、
おcrazy過ぎて(笑)

この楽曲、カッコいいです。


♯4 In My Circle

独創的な楽曲が並ぶこのアルバムにあって、
この音は、今までのASKAの楽曲に近い肌触りで、
聴きやすい曲ではないでしょうか?

どこか牧歌的な、のどかな印象ですが、
内省的な歌詞が、ASKAさんの一人の男としての、
素の表情を見せてるようで、
ハッとさせられる瞬間が多いのも、
このアルバムの特徴の様な気がします。


♯5 遊星

子守唄にも使えそうな気がするオケですが、

どっこい、どこまでも伸びる主張の強いASKAさんのボーカルが気になって眠れません。

とてもキレイな楽曲ですが、
やはり内省的な歌詞が目立ちます。

と言うか、この『kicks』というアルバム。
手放しにハッピーエンド、という曲は皆無だと思えます。

マイナー調に進んでいく曲で歌詞も少し寂しげですが、
ラストのストリングスアレンジもあるお陰で、
1曲聴いた後、ふんわりと幸福感に包まれる。

そんな不思議な曲です。


♯6 馬をおりた王様

王様です。
王様なんです。
Kingです。Princeではありません(笑)

『In My Circle』『遊星』
そしてこの、
『馬をおりた王様』
1セットでお聴きください。

魅力だらけのアルバムではありますが、
この3曲だけでも、
買う価値のあるアルバムだと思います。


♯7 同じ時代を

何回かこのレビューでも紹介しているムック『ぴあ&ASKA
ファンが選ぶ好きな曲の第3位にランクインした楽曲。

当時はわかる由もないですが、
今のASKAさんのブログに於けるキーワード、

『絆』

これを分かりやすい形で表現した曲ではないかな?と思います。

まぁ、歌詞の内容としては、『ASKAさんの曲を聴くリスナー』という括りではなく、
もっと世界規模としての話だとは思いますが、

『はじまりはいつも雨』みたいにCHAGE&ASKAでライブで演ったら面白そうだなぁ、
なんて考えもします。

『NO PAIN NO GAIN』みたいな感じになりそうです。


♯8 Tattoo

帰ってきたロック野郎(笑)

徹底的にエロスです。
CHAGE&ASKAの『HOTEL』越えです。

プレイ嗜好の生々しさで、
乙女は鼻血ものです(笑)

歌詞の文字量(そんなもの基準にはなりませんが)は、さして多くないのですが、

情報の少なさに対しての密度がすごいです。


口には出せないことしよう


………、
一体どんなことですか!?(笑)

毛布代わりに女性を抱いたことも無ければ、
『YES』と言いそうな女がいた経験もありません。

もっぱら土下座してお願いしてます(笑)
嘘です。

ミュージシャンて、やっぱりモテます。

さぁ、今年は真面目に音楽やろっかなぁ~♪(笑)


♯9 Kicks Street

アルバムのタイトルを冠する楽曲でありながら、
恐らく、アルバムで一番異質な曲。

タイトル曲なのに、アルバム収録を議論しちゃうくらい(笑)

ひたすらブルージーな枯れた雰囲気が、
場末のバーみたいで、
「マスター、バーボン1つ」とか、
言っちゃいそうな気がします。
で、僕はそれやったら1杯で、
逝っちゃいそうな気がします。

余談でした。

世界観こそ複雑ですが、
単純にASKAさんのボーカルバリエーションも楽しめるアルバムとしては、
とても振り幅がでかいアルバムだと思います。

教科書にはなりません。
この人を真似出来る人は少ないでしょうから。


♯10 花は咲いたか

『Girl』のカップリング。
主人公が友人に向けた応援歌という事だが、

歌詞の内容のせいもあって、
友人とは、CHAGEさんの事じゃないか?
と言うファンが続出した楽曲。

後に正式にASKAが否定しているがファンは諦めきれない様子。

でも、そうすると、
この主人公は、かなり意地が悪いが、
いいのだろうか?


『花は咲いたか』?

と、質問しているのに、
『大したことはない 朝がくりゃ おはようだ』

なんて、失敗する前提でフォローまで用意してる。


と、言う穿った見方をする、
僕みたいな天の邪鬼は少数でしょうから、
気にしないでいきましょう(笑)

でも、今回レビューするに当たって、
歌詞を見直しましたが、

やっぱりCHAGEさんの事って思いますよねぇ(笑)





と言う訳で、

アルバム『kicks』ですが、
やはり一つ抜けて毛色が違う気がします。

元々、アルバム毎に違う色を出すミュージシャンだとは思いますが、

このアルバムが、ある意味一番、
素のASKAさん。
リミッターが無いASKAさんなのではないかとお思います。
多分、一番振り切った感のあるアルバムなのではないでしょうか?


この後、ASKAさんの作品性は、
この『kicks』の様な独創的な部分も含みながら、
大衆性も意識する楽曲を制作し、

その様は昔気質の職人よろしく、

1曲1曲が冗談抜きで、
伝統工芸品の様なクオリティーを出してくる事になります。

次項は久しぶりにリリースされる『SCENE』シリーズ、
『SCENE Ⅲ』を聴いてみましょう。







































♯11

90年代後期、世界中の音楽業界で何故か、
CDアルバムの隠しトラックが爆発的に流行した時期があり、

なんと、この『kicks』もご多分に漏れず隠しトラックが採用されています。

このレビューは、そのオマージュです(笑)

ですが、はじめて聴いたそれは僕にはあまり馴染まないものでした。

『Girl』のインストゥルメンタルを基調とした楽曲なのですが、

何せサンプリングの嵐、嵐、嵐。

僕が今までに持ってたASKAさんの音楽性の像には、
今イチ、この楽曲のピントが合わなかったのです。

数年経って、意識的に聴いたら、
とてつもなくカッコ良かったです(笑)


コンセプトである。
『ロックとクラブミュージックの融合』

これは、
実はこの楽曲が、一番端的にこのコンセプトを表現しているんじゃないかと思います。

このトラックありきで、
『kicks』は1枚のアルバムとしての精度を、
より高めたのではないかと思う楽曲です。


では改めて、
次項、
『SCENE Ⅲ』を聴いてみましょう。

横浜駅SF

今日はレビューはお休みです。

ちょっと午前中を使って読みたい本があるのです。



横浜駅SF』作者 柞刈 湯葉

タイトルを見て、気にはなっていたんですが、
先日、店頭で見つけたので買ってみました。

SFと名乗ってますが、
多分、Science Fiction(サイエンスフィクション)
じゃなくて、

ドラえもんの作者、
藤子・F・不二雄さんの提唱した、
SF(少し不思議)

の、方なんじゃないか、
という気がしてます。

以下、背表紙のあらすじ。




改築工事を繰り返す〈横浜駅〉が、ついに自己増殖を開始。
それから数百年━━JR北日本・JR福岡2社が独自技術で防衛戦を続けるものの、日本の本州は99%が横浜駅化した。

脳に埋め込まれたSuicaで人間が管理されるエキナカ社会。
その外側で暮らす非Suica住民のヒロトは、駅への反逆で追放された男から『18きっぷ』と、ある使命を託された。

はたして、横浜駅には何があるのか。
人類の未来を懸けた、横浜駅構内5日間400キロの旅がはじまる━━。





馬鹿でしょ!?(笑)

ちょっと読みたくなりませんか?

超個人的レビュー『ONE』

昨日は、レビューを投稿をした直後に、
力尽きると言う経験をしました(笑)

本当に直後。
記事の『公開する』のボタンを押して、
次の瞬間からの記憶がありません。

まぁ、ただの寝不足ですので、
問題はありませんが、

しかし、時間にして約5分後。
一本の電話。



『保育園にお迎え行ってくれる?』



僕の『DAY OF DREAM』は近いでしょうか?(笑)
まぁ、迎えに行きますけどね。

そうこうして、
夜は、グデングデンの状態で子供を寝かしつけて、
僕もそのまま寝落ちしましたが、

振り返ると、昨日は40時間弱、
ほぼ起きっぱなしだった事に気づきました。

もう若くないのにねぇ(笑)


そんなリフレッシュ不健康父ちゃんが送る超個人的レビュー4投稿目。

巻き巻きで行きましょう。

※あくまで個人の感想であり、
作品の質を実証するものではありません。

では、





ONE

97.3.12リリースのソロアルバム4作目。

今作は、ASKAさんが渡英、
現地に長期滞在しながら作成された。

作品を通して一貫したプロデューサーを措かず、
ASKAさん本人がセレクトした、
プロデューサー三人との作業の中で作られている。

これは、たまに見受けられるパターンの作成方法で、
有名なところでは近年、
ASKAさんが敬愛するアーティスト、
ポール・マッカートニーさんの最新のアルバム『NEW』の中でも、その方法が採られている。

歌詞の面でも『広さ』と言うより『深さ』を増した感があり、
内省的なASKAさん自身の独白のような曲も目立つようになった。

サウンド面では、ライブを想定して楽曲が作られたのか、
アップテンポの曲にしても、
よりライブ映えのする構成の曲が増えた。

事実その後、
意外にも初となる、
ASKAさんのソロコンサート、
ASKA CONCERT TOUR ID』が開催されており、
今作を中心とした構成でソロコンサートデビューを飾った。

ちょっと自慢だが、
僕も、そのコンサート初日、
何とか追加の立ち見で潜り込んでいる。

本当にただの自慢(笑)


♯1 風の引力

後述のシングル『ID』のカップリング。

心地よいアコギと、クリーントーンエレキギターのアンサンブルではじまる優しい音色の楽曲。

惚れている『君の言葉』に、
惹かれる事を『引力』と表現する、
ASKAさん王道の歌詞。

聴いてるだけで幸せな気分になるだけではなく、
景色も同様に、
『視えた』気にさせる言葉使いが、

以前より高度に、鮮明に、
伝える力を増した。
と感じた楽曲。


普通のレビューっぽくて、
なんかつまらない(笑)


♯2 ONE

アルバムリリース後の、
97.4.28に、シングルカットされている。

シングルのジャケット写真は、
滞在していたイギリスでの一コマ。

楽曲としては、

パンパラルラッパッパラーン
パンパラルラ

です。


♯3 草原にソファを置いて

アルバムリリースの前の年、
フジテレビの『夜のヒットスタジオ』の特番で初披露された楽曲。

リップサービスで「ここだけの披露」
と言う説明を受けた、
メイン司会の明石家さんまさんが、

「ひょっとしたら、ここだけの披露で、
発表されへん事もあるかもわからんしやな~…」

と言ってるのを聞いて、

僕が、
『そんな事あるわけないじゃん。
何を言ってるんだろう?この人は?』
と、淡々とテレビに向かって、
独り言を言っていたりする、
ちょっと痛い人だった事を思い出しました(笑)

でも、楽曲を聴いて、
これはシングルになるのかな?
と思っていたので、
その予想は外れました。

僕はときどき寂しかったけど
ああ 大人になるともっともっと寂しかった

当時より更に大人になったASKAさんは、
今、どんな想いなのでしょう?


♯4 バーガーショップで逢いましょう

『夢で』とか『有楽町で』ではなく『バーガーショップで』逢うというチョイスが、
さすがのASKAさんだと思います。

いわゆる『芸能人の隠れた恋愛』みたいなテーマの楽曲だと思うんですけど、

一時期、僕周りのCHAGE&ASKAフリーク達は、

「じゃあ、どこのバーガーショップがいい?」
談義をしていた記憶があります。

マクドナルド』…、と言うよりは、
バーガーキング』や『ウェンディーズ』の雰囲気が似合いそうです。

音も50's~60'sのアメリカンポップスの意匠が強く。
ジェリー・リー・ルイスさんの『火の玉ロック』の様です。

ライブ向きの楽曲である為、
ファン人気も高く、

コンサートで披露される時は、
1コーラス後の間奏で、
ご当地でデートしてる体で観光名所をアドリブで言っていました。

例えば横浜なら…、
『みなとみらい辺りでね!』
『中華街辺りでね!』etc…。

さぁ、皆さん妄想タイムの始まりです。
地元の観光名所、
駅前のバーガーショップでASKAさんと待ち合わせしましょう♪(笑)


♯5 僕はすっかり

歯切れのよい前曲の終わりから、
間髪いれずにはじまるこの曲は、

やはりフェミニンな雰囲気の中で、
CHAGE&ASKAのアルバム、
『RED HILL』の中の『今夜ちょっとさ』にも通じる、
甘い感じの恋人同士のやり取りが垣間見えます。

歌詞の中の『キリンの首になって』
これは『首を長くして待つ』の、
ASKA独特の言い回しで、

コンサートに於けるASKAの鉄板コメント『待たせたねぇー』と相まって、

『キリンの首になって待つ』

と、一般の人間は一瞬「!?」となる、
不思議な造語としてファンの間では罷り通っている。


♯6 共謀者

世の中の全ての事象、
物事を進める中で、
関わり合いを持った仲間たちを、
総称の呼び方として『共謀者』としたそうです。

言葉のニュアンスとしてはネガティブな響きを含んでいますが、

ASKAさんが言うと、
少年ぽい『悪だくみ』の意味合いを強く感じ、
どこか憎めない感じに聞こえます。

広義的には、僕もあなたの『共謀者』でしょうか?

人生の内で出会える機会があれば聞いてみたいものです。


♯7 帰宅

誰にでもある『将来への不安』
それはASKAさんにとっても例外ではないそうで、

保証なんてものの無い漠然とした中での、
そこにある景色をメタファーとして、
歌詞に感情移入していく。

『風の引力』と同様に、
歌詞で描かれる風景だけで、
心情を引っ張り出すと言う作詞のセンスに、
びっくりした楽曲。

だって、
嬉しいとか、
悲しいとか、
好きだとか、
嫌いだとか、

一切、言ってないんですよこの曲。
ほぼ情景。

それでここまで表現出来るというのも、
ボーカリストとしての実力もあるかも知れませんが、
僕はこれは、歌詞の言葉選びの妙だと思います。

この人の言葉は本当に『言霊』なんだろうと感じた楽曲。


♯8 ブラックマーケット

一転、アップテンポの楽曲。
ここで言う『ブラックマーケット』は危険な匂いがする闇市のような場所ではなく、

当時で言ったら、
まだ、アイドルのメッカとしてのイメージがつく前の秋葉原のような感じ。

すごい話、秋葉原は点在する店舗をグルッと一巡すれば、
合法で高性能爆弾が作れてしまうくらいの場所だったりした訳でありまして、

まぁ、楽曲の中での話は、
そこまで物騒な感じではありませんが、

今で言ったら、
ネットオークションとか、
実はYoutubeだったり、

要は、場所と言うよりも、
そこにある日常生活上で、

当たり前にいる人が当たり前に、
罪の意識は一切なく自然に成り立っている、
『市場意識』の事を、
ブラックマーケットと読んでいるのではないか?

と、個人的には思うんですが…、
どうでしょうかね?
考えすぎ?


♯9 君が家に帰った時に

さて、問題曲(笑)

『君が死んでも 僕は生きるよ』
に、始まり、
『いつか君は 時計になって』

なんて歌詞が満載なものだから、
『君』は余命いくばくもない人だと、
勘違いする人が続出した楽曲(笑)

本当のところは、

『君』が入院してる間に、
見舞いに行く途中、
ペットショップで見掛けた、
『君』によく似た猫を飼ったので、
『君』が退院したら、
その猫を会わせたいな。

こういう内容だと思っていますが、

広瀬 すずさん辺りをヒロインに、
一本映画が撮れそうです(笑)

メロディーも今で言う、
キュンキュンしちゃう感じなので、
女性好感度高しです。

ですので……、
何故、そこからこっちに持ってった!?
と言う感じで、
アルバムは最後の曲を迎えます。


♯10 ID

97.2.5 リリースのシングル。

様々なタイプの楽曲が並ぶこのアルバムの中で、
特に異彩を放つ曲。

アルバムを通して人との繋がりが、
形を変えながら描かれた最後のテーマは、
『自分の存在』
ID=identification(アイデンティフィケイション)

この中では主人公は、主人公でありながらモブ(群集)にまで、
その存在を落とし込んでいます。

その中で狂言回しの『子供』の手にひかれて、
主人公は世の中を、
俯瞰の目で見るという構図で展開されていきます。

『草原にソファを置いて』でも言いましたが、
僕は、そちらがシングルになると踏んでいました。

多分、シングル候補のひとつではあったんじゃないか?
とは思うのですが、

実際、こちらの『ID』がシングルとなりました。
アーティスト性がより濃く出た選曲です。


今、思えばこの曲が分岐点だった様に思います。

CHAGE&ASKAASKAではなく、

ASKA

そして、このアルバムを機にASKAさんはより一層CHAGE&ASKAとは違う、

ASKA』を追及していくことになります。

このアルバムのツアー後に予定されていた、
CHAGE&ASKAの活動を一度白紙に戻して、

再度、ソロ活動の準備を進めていく事になります。




という訳で、
一気にシリアス展開でお送りしております、
レビュー4回目ですが、
いかがでしょうか?

冒頭でも書いた通り、
内省的な内容が多過ぎて、自分の事を書く余地が無い!!

まぁ、そういう意味では堅実にレビューなのかもしれませんが……。
(代わり映えしないので個性は薄れてしまう)


この後、ASKAさんは『ASKA』を模索するわけですが、

次の作品で、
ASKAさんは、ひとつの解を提示します。
恐らく、今現在(Too many people含め)もっとも独創的かつ異質な作品です。

僕の一番好きな一枚でもあります。


さて、次項
『kicks』を聴いてみましょう。

超個人的レビュー 『NEVER END』

レビュー更新を、
日数でアルバム発売日から逆算してみました。


うん。
ヤバくね?


さて、そんな訳で急ピッチ(笑)
特に誰も得はしないが箸休め程度になればいいな。

そんな勝手な超個人的レビュー第三回目。


今回の作品は、
レコード会社が今はもう無い、
懐かしの東芝EMIからリリースされたこの作品です。

※あくまで個人の感想であって、
作品の質を実証するものではありません。

さぁ、いきましょう。





NEVER END

95.2.27リリース。
前作『SCENE Ⅱ』から4年振りとなるASKAさんの3枚目となるアルバム。

今作品は以前の作品と比較して、
このアルバムの為のオリジナル楽曲が多く、

カヴァーも、
CHAGE&ASKAセルフカヴァーの『オンリーロンリー』、

他ミュージシャンからのカヴァーは、
沢田研二さんの『君をのせて』のみであり、

他ミュージシャンへ提供された楽曲も無い為、
(後に他ミュージシャンがカヴァーしたものはある)
より一層ASKA色が強まった感のある1枚。

バラード中心だった前作よりもバラエティに富んだものを意識的に作ったそうで、
アップテンポな楽曲も多い。

その多種多様な楽曲郡を形容するのに、
ASKAさんが使った表現が、

『ひとりチャゲアス

だった為、
当時は今で言う、かるい『炎上』騒ぎとなった。

本心とは違う意味が独り歩きしたとはいえ、
天然で発言した言葉で、
とんだ話ができあがるのは、
今も昔もそう変わらないようです(笑)

歌詞ブックレットではコンサート『史上最大の作戦』辺りから登場した、
あの時期のASKAのギターの代名詞、
YAMAHA VG Custom
いわゆるASKAモデルのバイオリンギターを拝む事が出来ます。

私事ではありますが、
このバイオリンギター…。

持ってます(笑)

ただ、ASKAさんのと違って、
YAMAHA VG Standard
ルックス以外は仕様が全くの別物と言う珍しい一品です(笑)

でも、作りはいいんですよ(フォロー)
以上、私事でした。

余談ですが某中古取扱い大手『BOOK・〇FF』(おっと、伏せ字になってない)にて、

この『NEVER END』を見掛けた事があるのですが、カタカナ表記であれば、
『ネバーエンド』
と書かれるハズなのですが…。

ネバーランド

………………。

これではカーク船長どころか、
フック船長まで出てきそうな勢いです。

さすが『B〇OK・OFF』
心がしんどいだけの事はあります。

お後がよろしいようで。


♯1 晴天を誉めるなら夕暮れを待て

95.1.1リリースのシングル。
本来なら諺の、
『晴天を誉めるには日没を待て』が、
ASKAさんの記憶違いで、
このタイトルになった話は有名ですが、

メロディー的には『日没』より『夕暮れ』の方が、
言葉が流れてくれるので、
結果、こちらで良かった気がします。

この楽曲が出た当時、
僕がCDを購入していたのは、
ありがとう大手チェーンなどはなく、
地元の小さな電器屋さん。

店内に飾ってあった、

『マジシャンASKAのハトポッポなポスター』

を、見つけた僕は親しかった店主のお婆ちゃんに、

「このポスターもらえないかな?」
と一言言うと、
「んあ?あぁ、いいよ」

ィィイエスッッッッ!!!
内心、渾身のガッツポーズを決める僕を見ながらお婆ちゃんはポスターを外してくれました。

「これじゃ持ち帰りにくいよねぇ」

ん?

お婆ちゃんはその場で、シワひとつない、
そのきれいなポスターを、

『A3用紙ぐらいに折り畳んで』

僕に渡してくれました。

……………。

今ではいい思い出です。


♯2 HELLO

当時、ASKAさんの後輩、
同郷の福岡から出てきたミュージシャン、
宇佐元 恭一さんがよくTV番組に出てました。

MUSIC STATION』に至っては、
1時間丸々CHAGE&ASKAスペシャルな日に、
何故か自分の楽曲を歌うという。

若干、バーター的な、
大人の事情な出演(笑)もありました。

この楽曲もコーラスで宇佐元さんが参加されてます。

ただ、声に特徴がありすぎて目立つ!!
気になる!!

終わり際のHELLOで特に確認することができますが…。

ま・いっか。

と言うのも、
この宇佐元 恭一さん。
『NEVER END』発売前に、
『UK1』と言うアルバムを発表されてまして、

ASKAさんがコーラスで参加(!!)されているのですが…。

コーラスとボーカル、
音量逆だったっけ?と言うくらい。

ASKAさん、メイン食い過ぎです!!

まぁ、『おあいこ』という事で、
いや、むしろ宇佐元さんの方が被害sy(強制終了)


♯3 NEVER END

「この楽曲はロスのケヴィン・ギルバートというミュージシャンとコラボレーションというのをして…」

コラボレーション?

初めてコラボレーションというものを知ったのはASKAさんからでした。

今となっては、
featuring
a.k.a
VS
With t (!?)

色んな形で共作が表現されてます。
素晴らしい事です。

でも、僕は大事な事に気づいていませんでした。
灯台もと暗し。
僕の大好きな共作。

『&』

ね。


♯4 you&me(ASKA黒田有紀)

いや、上手くまとめたんだから、
そこで『&』使っちゃダメでしょ!?

さて、この楽曲では、
この後4月にデビュー(ASKAプロデュース)が決定していた、
黒田 有紀さんとのデュエットを披露しています。

とてもストレートな歌い方をされる方で、
デビュー曲『風 吹いてる』でも、
そのボーカルを遺憾なく発揮しています。

少し、彼女の経歴を紹介します。

95年4月 デビュー。

95年7月 アルバムリリース。

95年12月 マキシシングルリリース。

96年 結婚を機に芸能界引退。


ッて、ぉおーーーーーい!!!

まぁ、
お幸せに…………。

ちなみに『風 吹いてる』のカップリングは、
ASKAさんのファンの間では有名な『cry』です。


♯5 I'm busy

歌詞に少し時代を感じてしまいます。

小さくたたんだペーパー

は、ケータイとなり、
スマホに変化しました。

ですがサラリーマンの方々が、
電車に揺られる風景は、
今もまだ健在のようです。

間奏のラップ調(?)の部分。
あそこは歌詞ブックレットの散文詩で内容を確認することができます。

が、リリース当時、
カラオケ機種が群雄割拠するバブリーな時代。

その中の機種のひとつ。

孫悟空

豪華絢爛にラップ部分の歌詞を壮大に間違えてます。

まだ、サービス提供してるのか存じ上げませんが、
もし機会があったらご確認下さい。


♯6 どうってことないさ

レビュー冒頭の『カーク船長』が出てくるのはこの楽曲です。

これは今も続いてるアメリカの映画(及びTVシリーズ)の、

スタートレック』(当時の邦題は『宇宙大作戦』)の登場人物です。
エンタープライズ』はその中に出てくる宇宙船の名称ですが、

僕が知っているのは、
その後のシリーズの『ピカード艦長』の時代の話なので、
残念ながら『カーク船長』がどのような方なのか存じ上げないのですが、

歌詞の中で、

『カーク船長どこへ』

と、歌っているので放浪癖でもある方なのでしょうかね?


♯7 next door

コード進行ハチャメチャでよくわかりません。
むしろキーすらよくわかりません。
転調多過ぎてよくわかりません。

でも、超名曲!!

以上!!(笑)


♯8 オンリーロンリー

前述の『晴天を誉めるなら夕暮れを待て』のカップリング。

CHAGE&ASKAの楽曲のセルフカヴァーで、
オリジナルは、85.2.25にシングルリリースされています。

オリジナルの、間奏がまんま1コーラス分ある部分に、
新規にメロディーと歌詞を加えた事によって、
主人公が、当時より大人になった印象を受けます。

別れによる『寂しさ』を優しく迎える感覚とは、
如何なるものなのか?

素朴ながらも暖かいメロディーが、
ゆっくり優しく包んでくれます。


♯9 はるかな国から

当時から今現在に至るまで、
事あるごとにニュースで取り上げられる、

『子供の自殺』

この当時は多分、それが報道にのり始めた最初の時期だったのではないかと思います。
(以前から発生はしていたのだろうが)

この楽曲では、そんな政治的な内容を、
ASKAならではの言葉のチョイスで紡いでいます。

決して深刻にならず、
日常の、
ごく当たり前の風景の中に落とし込んで、
答や結論を提示するのではなく、
あくまでリスナーの解釈に委ねる、

と、同時に、
ポップスとしての完成度を同居させるという、

何気なさそうな表情で、
実はとんでもなく難しい事をやっている。
クリエイターとしてのASKAの真骨頂の楽曲だと思うのです。


♯9 君をのせて

当然、スタジオジブリではありません。

オリジナルは沢田 研二さんの『君をのせて MY BOAT FOR YOU』

実は沢田 研二さんのソロデビュー第一作目の楽曲だそうですが、
発表当初、ご本人はあまりこの曲を好きではなかったようで、

プロモーションのTV出演以外、ライブですら歌わなかったそうです。

ですが、時が経ち心境の変化があったのか、
(ASKAのカヴァーの影響も絶対にあると思っているのだが)

この後の、96.9.19シングル『愛まで待てない』のカップリングとして再録しています。

ちなみにこのシングルのジャケットの沢田 研二さんは、

浅倉 大介さんほどのサイバーな衣装に身を包んでいます(笑)


♯11 月が近づけば少しはましだろう

ムック『ぴあ&ASKA』読者アンケートに於ける好きな楽曲の1位を獲得した、
堂々の代表曲。

思い通りにいかない時の挫折感を表現している楽曲ですが、

当時のASKAさんは、
今の僕と大体同じ年齢(むしろASKAさんの方が少し若い)です。
そんな年齢の男が味わった挫折とは、
どんなものだったのか?、

同じ天秤にかけるのもおこがましいですが、
僕には、そこまでの挫折の経験はないので、
これはもう、
ASKAさんだからこその、

背負う重圧、
孤独、
それに対してのカタルシス、

それらが混在した上での言葉なんだろう、
そういう風に解釈しています。

今聴くと、
また違った音が聴こえる気がします。



と、いう訳ですが、

長い!!
長いよ!!

本当に読みにくかったらごめんなさい。

言いたい事をコンパクトに纏められる文才がほしい。

そうASKAさんみたいな!!

天然で発言して、
しかも誤字da(強制終了)


冒頭にも書きましたが、
急ピッチで書かないと間に合わない。
(投稿を一気に書き上げるタイプの人間で良かった)

愛をくれたら頑張ります(笑)
嘘です。


では次項、
『ONE』を聴いてみましょう。

超個人的レビュー『SCENE Ⅱ』

本当はもう少し早く更新したかったんですけどねぇ。

仕事やら、友人の家の引っ越しの手伝いやら、
何やらで今に至ります。

さて、そんな訳でありまして、
レビュー第2弾。

『SCENE Ⅱ』であります。
前項があまりにも前置きが長かったので、

サクッと本題に入りましょう。

※あくまで個人の感想であり、
楽曲の質を実証するものではありません。

では、





SCENE Ⅱ

91.6.5リリースのオリジナルアルバムの2作目。

前作『SCENE』から3年を経て世に出た今作は、
ミリオンヒット作『はじまりはいつも雨』を含む全10曲から構成されており、

その後、発売されるCHAGE&ASKAの『SAY YES』の大ヒットを受け、さらに販売枚数を伸ばし、

結果、ASKAのミュージシャンとしての立ち位置を不動のものとした。


前作同様、10曲中5曲が他ミュージシャンへ提供された楽曲のセルフカヴァーであるが、

今作は前作と比べ、
男性目線で書かれた楽曲が目立つ為、
よりASKA本人のキャラクターに近い印象を受ける。


この作品の段階で、もう結構いい年齢の大人な筈だが、

歌詞ブックレットの中の、
真正面からの笑顔の写真が半端なく『無垢』な表情を見せ、

乙女のみならず、男ですら落とせそうな、
殺人級の攻撃力を持っている。


♯1 はじまりはいつも雨

91.3.6リリースの楽曲。
説明不用の紛れもなく代表作。

…の筈なのだが、
僕の場合は、少し苦い思い出の曲。

遡ること十数年前、
当時、僕が勤めていた会社での忘年会。
男だけの職場だったもので、
場所がいわゆるスナックで開かれ、

カラオケで聴こえてきたのがこの曲。
他の団体客のオッサンが歌っていたんですが、
まぁ、ひどい訳でありまして、
2コーラス目のAメロが1コーラス目と同じメロディーで歌われ、
音は外すわ、近くの関係ないオネーチャンにちょっかい出すわ。

お世辞程度の拍手で歌い終えた後、

偶然歌う順番が回ってきた
『イライラして若かった僕』は、
また『はじまりはいつも雨』を入れ、
バンドのボーカルの全身全霊全力で歌いきって、

拍手喝采をいただいたと…。

うん。
今思えば本当に若かった。
オッサンごめんね(笑)


♯2 けれど空は青 ~close your friend~

ムック『ぴあ&ASKA』に於ける、
ファンが選ぶ好きな曲のランキングで、
2位に選ばれた楽曲。

実際に歌ってみると恐ろしいほどの、
ASKAさんのポテンシャルを実感させられる曲。

オリジナルですでにトップクラスの難しさなのに、
後のコンサート、
ASKA SYMPHONIC CONCERT TOUR 2008"SCENE"』
での同曲は、
そのハードルをさらに上げてくるという、
もはや僕には拷問じゃないか?
という完成度を誇っている。

僕は、いつもラストサビ前のDメロ『いつもの空~』の部分でチアノーゼに陥る。


♯3 Love is alive

当時は珍しかったASKAさんと女性のデュエット曲。
岩崎宏美さんも歌の上手いボーカリストとして定評があり、
優しい歌声だが、ピッチは正確に合わせてくる。

ASKAさんの場合、
この曲に限った話ではないが、
キーのレンジが広い為に、
キーを下げても、上げても逃げ場が無いほどに苦しくなる。


♯4 DAY OF DREAM

僕は思うに、
ASKAさんは歌詞の表現を抽象的に描くことで、
想像を相手に委ねるタイプの作詞家だと思っている。

が、テーマのせいか、
比較的現実的な表現がこの曲には多い気がする。
(それでもいわゆるASKA特有の言葉まわしは見つけられる)

名前は先に入れたよ
という表現が、
昔は感じなかった結婚した今、
かなり感触として、リアルだったりする。

ブルブルッ。


♯5 恋

日野 美歌 に提供された楽曲。
今、巷を賑わせている星野 源さんの楽曲と同名だが、
こちらの楽曲ではさすがに踊れない。

女性の恋の切なさを歌った曲というのはわかるんだけど、

僕の理解力の足らなさ故か、
この主人公の女性は一体どうしたいのだろう?
と、ちょっと考えてしまう。

乙女心を掴むには僕は修行が足りないようです。


♯6 都会の空

高橋 真梨子 に提供された楽曲。
曲も詞も、提供する以前からあったそうですが、
ASKAさんの歌声を通して、

この曲では聴いた事のない、
高橋 真梨子さんのシルエットが見え隠れするのは僕の気のせいでしょうか?

強いけれど寂しい、
そんな大人の女性が見えるのです。


♯7 風の住む街

中村 雅俊 に提供された楽曲。

『(100中の)75ネットリ』

音楽バラエティ番組『HEY HEY HEY』でASKAさんの歌唱法を単位化したCHAGEさんの評。
(正確には番組閲覧者の質問に答えた結果)

だが、この曲を歌っている中村 雅俊さんもなかなかの高得点のネットリである(笑)

『MUSIC FAIR』にて、同曲でASKAさんと共演されているのですが、
ラーメン二郎も真っ青な野菜増し増し、ニンニク増し増しなネットリでした。

ブレスケアは忘れずに…。


♯8 PLEASE

光GENJI に提供された楽曲。
この曲は珍しく、
僕がCHAGE&ASKAを知る前から知ってた楽曲。

ASKAさんのバージョンと聴き比べると、
光GENJIは少年ぽく(当時は実際に少年だったが)純粋な感じで表現されているのに対して、

ASKAさんは父性、と言うのだろうか。
包み込むような優しさを感じる。

どちらも聖歌のイメージだと思うのですが、
僕はASKAさんのバージョンがしっくりきました。


♯9 君が愛を語れ

牛若丸 三郎太 に提供された楽曲。
嘘です。
時任 三郎さんです。

前述の『はじまりはいつも雨』のカップリング。

この楽曲をBGMに時任さんがTV本体のCMをやっていた記憶があるのですが、
今、調べたところ日立の『革命児』と言うTVだそうです(すごい名前だ…)

そのCMで何故か暴れん坊将軍のように馬を駆ってる時任さんが異様に頭に焼き付いてまして、

名曲なのに、
名曲なのに、
今だに牛若丸 三郎太が出てくるのです。

余談ですが、時任さんの『君が愛を語れ』ですが、
カップリングはCHAGEさんの『Reason』です。
(表記は『REASON』)


♯10 止まった時計

薬師丸 ひろ子 に提供された楽曲。
過去の恋愛を女性目線で振り返った曲なのですが、
この曲の主人公の女性の語る『あなた』

僕、この『あなた』はASKAさん自身なんじゃないか?
なんて、思うんです。

基本、作品の登場人物と、
本人は別物と思う人なので、
安直にコメントするコメンテーターみたいで嫌なのですが、

ただ作品はゴーストライターが作ったものでもない限り、
どこかに自己投影される部分があり、
そして、それは自分の発想を越えることは決してないものと言うのも事実だと思っています。
(作品の質の話で感想のことではない)

そう考えれば、この曲はASKAさんにとって比較的私小説的な部分があるんじゃないか?

と思ってしまう。

同時に主人公の女性も多分、
ASKAさんの心の声なんじゃないかなと思います。

そう考えれば、また別の角度からの楽曲の良さが見えてきませんか?

ASKAさん自身、
この曲はとても好きなようで、

後に発表される『ASKA the BEST Selection 1988-1998』の中でも、

ニューバージョンとして、
アルバムの最後を飾っています。



いかがでしたでしょう?

基準が僕自身になってしまうので『いかが』もナニもないんですが、

こんなリスナーもいるんだよ。
程度に留めていただければ幸いです。

さて、次回なるべく早めに更新出来るよう頑張ります。

実は、
嬉しい事ではありますが、
意外と(アルバム発売までの)時間がないので……。


では次項、
『NEVER END』を聴いてみましょう。