超個人的レビュー 『NEVER END』
レビュー更新を、
日数でアルバム発売日から逆算してみました。
うん。
ヤバくね?
さて、そんな訳で急ピッチ(笑)
特に誰も得はしないが箸休め程度になればいいな。
そんな勝手な超個人的レビュー第三回目。
今回の作品は、
レコード会社が今はもう無い、
懐かしの東芝EMIからリリースされたこの作品です。
※あくまで個人の感想であって、
作品の質を実証するものではありません。
さぁ、いきましょう。
NEVER END
95.2.27リリース。
前作『SCENE Ⅱ』から4年振りとなるASKAさんの3枚目となるアルバム。
今作品は以前の作品と比較して、
このアルバムの為のオリジナル楽曲が多く、
カヴァーも、
CHAGE&ASKAセルフカヴァーの『オンリーロンリー』、
他ミュージシャンからのカヴァーは、
沢田研二さんの『君をのせて』のみであり、
他ミュージシャンへ提供された楽曲も無い為、
(後に他ミュージシャンがカヴァーしたものはある)
より一層ASKA色が強まった感のある1枚。
バラード中心だった前作よりもバラエティに富んだものを意識的に作ったそうで、
アップテンポな楽曲も多い。
その多種多様な楽曲郡を形容するのに、
ASKAさんが使った表現が、
『ひとりチャゲアス』
だった為、
当時は今で言う、かるい『炎上』騒ぎとなった。
本心とは違う意味が独り歩きしたとはいえ、
天然で発言した言葉で、
とんだ話ができあがるのは、
今も昔もそう変わらないようです(笑)
歌詞ブックレットではコンサート『史上最大の作戦』辺りから登場した、
あの時期のASKAのギターの代名詞、
YAMAHA VG Custom
いわゆるASKAモデルのバイオリンギターを拝む事が出来ます。
私事ではありますが、
このバイオリンギター…。
持ってます(笑)
ただ、ASKAさんのと違って、
YAMAHA VG Standard
ルックス以外は仕様が全くの別物と言う珍しい一品です(笑)
でも、作りはいいんですよ(フォロー)
以上、私事でした。
余談ですが某中古取扱い大手『BOOK・〇FF』(おっと、伏せ字になってない)にて、
この『NEVER END』を見掛けた事があるのですが、カタカナ表記であれば、
『ネバーエンド』
と書かれるハズなのですが…。
『ネバーランド』
………………。
これではカーク船長どころか、
フック船長まで出てきそうな勢いです。
さすが『B〇OK・OFF』
心がしんどいだけの事はあります。
お後がよろしいようで。
♯1 晴天を誉めるなら夕暮れを待て
95.1.1リリースのシングル。
本来なら諺の、
『晴天を誉めるには日没を待て』が、
ASKAさんの記憶違いで、
このタイトルになった話は有名ですが、
メロディー的には『日没』より『夕暮れ』の方が、
言葉が流れてくれるので、
結果、こちらで良かった気がします。
この楽曲が出た当時、
僕がCDを購入していたのは、
ありがとう大手チェーンなどはなく、
地元の小さな電器屋さん。
店内に飾ってあった、
『マジシャンASKAのハトポッポなポスター』
を、見つけた僕は親しかった店主のお婆ちゃんに、
「このポスターもらえないかな?」
と一言言うと、
「んあ?あぁ、いいよ」
ィィイエスッッッッ!!!
内心、渾身のガッツポーズを決める僕を見ながらお婆ちゃんはポスターを外してくれました。
「これじゃ持ち帰りにくいよねぇ」
ん?
お婆ちゃんはその場で、シワひとつない、
そのきれいなポスターを、
『A3用紙ぐらいに折り畳んで』
僕に渡してくれました。
……………。
今ではいい思い出です。
♯2 HELLO
当時、ASKAさんの後輩、
同郷の福岡から出てきたミュージシャン、
宇佐元 恭一さんがよくTV番組に出てました。
『MUSIC STATION』に至っては、
1時間丸々CHAGE&ASKAのスペシャルな日に、
何故か自分の楽曲を歌うという。
若干、バーター的な、
大人の事情な出演(笑)もありました。
この楽曲もコーラスで宇佐元さんが参加されてます。
ただ、声に特徴がありすぎて目立つ!!
気になる!!
終わり際のHELLOで特に確認することができますが…。
ま・いっか。
と言うのも、
この宇佐元 恭一さん。
『NEVER END』発売前に、
『UK1』と言うアルバムを発表されてまして、
ASKAさんがコーラスで参加(!!)されているのですが…。
コーラスとボーカル、
音量逆だったっけ?と言うくらい。
ASKAさん、メイン食い過ぎです!!
まぁ、『おあいこ』という事で、
いや、むしろ宇佐元さんの方が被害sy(強制終了)
♯3 NEVER END
「この楽曲はロスのケヴィン・ギルバートというミュージシャンとコラボレーションというのをして…」
コラボレーション?
初めてコラボレーションというものを知ったのはASKAさんからでした。
今となっては、
featuring
a.k.a
VS
With t (!?)
色んな形で共作が表現されてます。
素晴らしい事です。
でも、僕は大事な事に気づいていませんでした。
灯台もと暗し。
僕の大好きな共作。
『&』
ね。
いや、上手くまとめたんだから、
そこで『&』使っちゃダメでしょ!?
さて、この楽曲では、
この後4月にデビュー(ASKAプロデュース)が決定していた、
黒田 有紀さんとのデュエットを披露しています。
とてもストレートな歌い方をされる方で、
デビュー曲『風 吹いてる』でも、
そのボーカルを遺憾なく発揮しています。
少し、彼女の経歴を紹介します。
95年4月 デビュー。
95年7月 アルバムリリース。
95年12月 マキシシングルリリース。
96年 結婚を機に芸能界引退。
ッて、ぉおーーーーーい!!!
まぁ、
お幸せに…………。
ちなみに『風 吹いてる』のカップリングは、
ASKAさんのファンの間では有名な『cry』です。
♯5 I'm busy
歌詞に少し時代を感じてしまいます。
小さくたたんだペーパー
は、ケータイとなり、
スマホに変化しました。
ですがサラリーマンの方々が、
電車に揺られる風景は、
今もまだ健在のようです。
間奏のラップ調(?)の部分。
あそこは歌詞ブックレットの散文詩で内容を確認することができます。
が、リリース当時、
カラオケ機種が群雄割拠するバブリーな時代。
その中の機種のひとつ。
『孫悟空』
豪華絢爛にラップ部分の歌詞を壮大に間違えてます。
まだ、サービス提供してるのか存じ上げませんが、
もし機会があったらご確認下さい。
♯6 どうってことないさ
レビュー冒頭の『カーク船長』が出てくるのはこの楽曲です。
これは今も続いてるアメリカの映画(及びTVシリーズ)の、
『スタートレック』(当時の邦題は『宇宙大作戦』)の登場人物です。
『エンタープライズ』はその中に出てくる宇宙船の名称ですが、
僕が知っているのは、
その後のシリーズの『ピカード艦長』の時代の話なので、
残念ながら『カーク船長』がどのような方なのか存じ上げないのですが、
歌詞の中で、
『カーク船長どこへ』
と、歌っているので放浪癖でもある方なのでしょうかね?
♯7 next door
コード進行ハチャメチャでよくわかりません。
むしろキーすらよくわかりません。
転調多過ぎてよくわかりません。
でも、超名曲!!
以上!!(笑)
♯8 オンリーロンリー
前述の『晴天を誉めるなら夕暮れを待て』のカップリング。
CHAGE&ASKAの楽曲のセルフカヴァーで、
オリジナルは、85.2.25にシングルリリースされています。
オリジナルの、間奏がまんま1コーラス分ある部分に、
新規にメロディーと歌詞を加えた事によって、
主人公が、当時より大人になった印象を受けます。
別れによる『寂しさ』を優しく迎える感覚とは、
如何なるものなのか?
素朴ながらも暖かいメロディーが、
ゆっくり優しく包んでくれます。
♯9 はるかな国から
当時から今現在に至るまで、
事あるごとにニュースで取り上げられる、
『子供の自殺』
この当時は多分、それが報道にのり始めた最初の時期だったのではないかと思います。
(以前から発生はしていたのだろうが)
この楽曲では、そんな政治的な内容を、
ASKAならではの言葉のチョイスで紡いでいます。
決して深刻にならず、
日常の、
ごく当たり前の風景の中に落とし込んで、
答や結論を提示するのではなく、
あくまでリスナーの解釈に委ねる、
と、同時に、
ポップスとしての完成度を同居させるという、
何気なさそうな表情で、
実はとんでもなく難しい事をやっている。
クリエイターとしてのASKAの真骨頂の楽曲だと思うのです。
♯9 君をのせて
当然、スタジオジブリではありません。
オリジナルは沢田 研二さんの『君をのせて MY BOAT FOR YOU』
実は沢田 研二さんのソロデビュー第一作目の楽曲だそうですが、
発表当初、ご本人はあまりこの曲を好きではなかったようで、
プロモーションのTV出演以外、ライブですら歌わなかったそうです。
ですが、時が経ち心境の変化があったのか、
(ASKAのカヴァーの影響も絶対にあると思っているのだが)
この後の、96.9.19シングル『愛まで待てない』のカップリングとして再録しています。
ちなみにこのシングルのジャケットの沢田 研二さんは、
浅倉 大介さんほどのサイバーな衣装に身を包んでいます(笑)
♯11 月が近づけば少しはましだろう
ムック『ぴあ&ASKA』読者アンケートに於ける好きな楽曲の1位を獲得した、
堂々の代表曲。
思い通りにいかない時の挫折感を表現している楽曲ですが、
当時のASKAさんは、
今の僕と大体同じ年齢(むしろASKAさんの方が少し若い)です。
そんな年齢の男が味わった挫折とは、
どんなものだったのか?、
同じ天秤にかけるのもおこがましいですが、
僕には、そこまでの挫折の経験はないので、
これはもう、
ASKAさんだからこその、
背負う重圧、
孤独、
それに対してのカタルシス、
それらが混在した上での言葉なんだろう、
そういう風に解釈しています。
今聴くと、
また違った音が聴こえる気がします。
と、いう訳ですが、
長い!!
長いよ!!
本当に読みにくかったらごめんなさい。
言いたい事をコンパクトに纏められる文才がほしい。
そうASKAさんみたいな!!
天然で発言して、
しかも誤字da(強制終了)
冒頭にも書きましたが、
急ピッチで書かないと間に合わない。
(投稿を一気に書き上げるタイプの人間で良かった)
愛をくれたら頑張ります(笑)
嘘です。
では次項、
『ONE』を聴いてみましょう。