潜水服は蝶の夢を見る
仏 原題 Le scaphandre et le papillon
2007年公開の仏米合作の映画です。
ふと何とはなしに、突然観たくなる映画です。
今日、仕事中に突然観たくなりました。
普段は、ワーー!!キャーーー!!!すぽぽぽーーーーん!!!!
みたいな思考停止したような映画を観ることが多いのですが、
この映画はフッとブレインストーミングしたいなぁ…、なんて心理状態の時に観ている事が多い気がします。
内容は結構シリアスなもので、
ある日、脳溢血に見舞われ、
全身麻痺になり、
出来る意思表示が片目のまばたきのみとなった、
元雑誌編集者が療養する中で、
言語聴覚士(という職業らしい)と共に、
自伝を作り上げる。
実際にあった話だそうです。
だから何?と、毎回思いますが…。
※僕は『実際にあった感動のストーリー』的なキャッチコピーの映画が嫌いです。
(演出が入る時点で関係無いだろうに)
と、ざっくり説明するとこんな感じのストーリーの映画です。
映画そのものはフランス映画よろしく、
最初から最後まで一定の湿度を感じるような、
観る側の人間の想像に任せた(?)作りで、
たまに訪れるハッピーなシーンも、
シュールな表現で描かれます。
観劇後も、これといってカタルシス的な要素もなく、個人的にはフワッとした感じの印象の作品です。
元々ジョニー・デップ主演で話が進んでいたそうですが、
『パイレーツ・オブ・カリビアン』の撮影の都合上、スケジュールが合わず、
主役のジャン=ドミニック・ボービー役はマチュー・アマルリック(後の『007 慰めの報酬』で極悪なヴィランを演じています)が務めました。
それに伴って言語も英語からフランス語へと変更されたそうで、
興行的には知りませんが、
作品の質として個人的には『結果これで良かったのではないか』と思っています。
多分英語圏の人間が演じると『ベンジャミン・バトン』みたいなエンターテイメント性が出てくる気がするので…。
まぁ、そんな(?)映画です。
今日みたいな雨の日には、もってこいな作品でオススメです。
帰りにTSUTAYAで借りようとして全力で忘れましたが(笑)
今度の休日にでも借りてみようと思います。