超個人的レビュー『SCENE Ⅲ』
裸足で行こう ゆこう 裕子 大滝裕子~♪
そういう訳でありまして、
数える事あと2回、
超個人的レビュー6発目。
なんか帳尻合わせのようなスケジューリングで進めておりますが、
ASKAさんの、
一時は本当に発売がヤバかった最新アルバム、
『Too many people』
の、リリースが遂に明後日と、
カウントダウン開始した訳であります。
まぁ、早ければ、明日の昼過ぎには各CDショップ入荷となるはずですので、
明日の入手は可能なんでしょうが、
公式発売日は2.22なので、
フラゲ日は気にせず、
今日と明日で、
このレビューを一先ず完走するべく、
がんばる訳であります。
※あくまで個人の感想であり、
楽曲の質を実証するものではありません。
では、
SCENE Ⅲ
前作のアルバム『kicks』及び、それに連なるコンサートを終え、
本隊であるCHAGE&ASKAの活動を再開。
活動を一通り終えた後、
ASKAさんが再び取り組んだソロ活動の内容は、
ソロデビューの際、
アルバムコンセプトとして掲げていた『SCENE』シリーズの再始動でした。
『kicks』から7年。
『SCENE Ⅱ』から14年と、
かつて無かった長いブレイク(まぁ、CHAGE&ASKAとして動いてたので当たり前ですが)後の作品ですが、
まず一聴して思った事が、
『歌、上手くなってね?』
でした。
このレビューに際して、また聴きなおしてみましたが、やはり感想は変わらず、
今までの作品のクオリティーを、
遥かに凌駕するボーカル表現力の鬼向上が、
発声開始2秒で感じ取れます。
これは単に録音技術向上だけではなく、
今までは聴いたことの無かったボーカルのバリエーションが(更に)増えた結果だと思っています。
楽曲面での特色として、一番目を引いたのは、
作詞に関して、古くからのASKAさんの盟友の松井五郎さんとの共作でしょう。
確か松井さんの作詞家デビューはCHAGE&ASKAの楽曲『熱風』だったと記憶してますが、
僕のイメージは完全に、
BOΦWY解散後の氷室京介さんの歌詞を書く人、
だったのですが、
歌う人によって歌詞のテイストをキレイに分けてくる職人のようです。
この『SCENE Ⅲ』では、先行シングルの一部とアルバムオリジナル楽曲の全て(インストゥルメンタルを除く)でASKAさんとの共作。
恐らく、ASKAさんの上げてきた歌詞を補完、統合性の調整などの役割だったのではないかな?と思っています。
♯1 birth
前述のASKAさんのボーカル向上もさる事ながら、
出だしから聴こえてくる、
いかにもな雰囲気を纏ったトランペット。
気になったので、調べてみたら
"YOKAN"
ヨカン?
Yおかん?
ッッッッッッ!!
ヨーカンさんですと!?
水江"ヨーカン"洋一郎
CHAGE&ASKAのコンサート『史上最大の作戦』から参加。
他ミュージシャンからも絶大な支持を得る、
金髪ロン毛のナイスガイ。
25周年コンサート『熱風』では久々に、CHAGE&ASKAのステージにて(DVDですが)拝見して懐かしく思いました。
今、関ジャニ∞の横山 裕さんのトランペットの師匠もつとめてるとか…、
いやぁ、道理で音色が艶っぽい訳だ、
と、意味のわからない納得をしてしまいました。
♯2 good time(album ver.)
00.7.12リリースの楽曲(シングルバージョン)
この曲は、そんなにキーも高くなく、
ファルセットを多用する感じではない(所謂ミックスボイスは使う)のですが、
僕の高校時代からの友人。
カラオケに行くと僕がASKAさんパート、ソイツがCHAGEさんパートで合わせてくれる、
今現在も、月イチでCHAGE&ASKAのコピバンをやってるヤツがいるのですが、
カラオケでソイツが、
珍しくこの曲をメイン歌いますよー、と。
ハモリをファルセットで被せてくる事が多いソイツはメインを歌っても、
ハモり発声のオールファルセットで歌ってくるもんだから、
『ホワァ~♪』
と言った音色で歌われて大爆笑した記憶があります。
いや、音は外さないから上手いんですけどね。
倍音が凄いと言うか、倍音だけと言うか(笑)
とにかく一度聴かせたい。
ちょっと今、レビュー書きながら、
(エセ)アンプラグド形式っぽくスタジオライブみたいな感じで歌ってみたくなりました。
♯3 愛温計
『はじまりはいつも雨』の続きのストーリーです。
メロディーと歌詞の一部が、『はじまりはいつも雨』というファンの心をくすぐる楽曲。
歌詞に、やはり松井さんも参加されてます。
が、
それより僕が気になるのは、
MVに於けるASKAさんの襟の髪の毛のハネッぷり!!(笑)
カミを切れェェェッッ!!!!
♯4 walking around the Xmas
常夏イメージのウクレレを弾いて冬の曲。
と言う、逆転の発想が面白い楽曲。
ASKAさんお得意のデート描写が乙女を妄想の世界へと誘ってくれます。
ご多分に漏れずASKAさん、
また、服を脱がしにかかってます(笑)
この方は服を脱がさないデートは無いんでしょうか?
え?
僕はどうなんだ?
ですか?
あの…、『愚問』て知ってます?(笑)
♯5 心に花の咲く方へ(album ver.)
03.12.17リリースの楽曲(シングルバージョン)
真っ直ぐのびた 円を歩く
ここで言う『円』は、
地球の事、
人との繋がりの事、
この二つは、多分外してないと思うんですが、
つい最近、フッと思ったのが、
もう一つありまして、
一人の人間の生から死へ向かう人生の循環。
も、あるんじゃないかな?と思った訳であります。
この曲そのものはアルバムより前に作られたものですが、
1曲目の『birth』に於ける歌詞、
人は人を
僕は僕を
くりかえす
これに準じているんじゃないか、
と思ったんです。
このアルバムの楽曲に共有項を探すのならば、
僕は『時間』と答えると思います。
まぁ、『SCENE』ですから『場面』であって、
当然、時間も関わるのは当たり前なんですけどね。
このアルバムでは、
生から死、
そしてまた繰り返す生。
これの時系列(楽曲順)をランダムに配置したのが今作品なのでは。
なんて考えたんですが、如何でしょう?
♯6 君の好きだった歌へのプロローグ
CHAGE&ASKA『Code Name.1 Brother Sun』の序曲的な楽曲、
『君の好きだった歌』のインストゥルメンタルアレンジ、
なんですが、僕には10%程度しか類似点が見つかりません。
まぁ、プロローグなので、
そのまま『君の好きだった歌』に繋げると綺麗に成立するのかもしれませんね。
後の、10.11.3にリリースされたASKAさんのセルフカヴァーアルバム、
『君の知らない君の歌』
この曲の完全版とでも言うべき、フルコーラスバージョンが収録されてます。
♯7 背中で聞こえるユーモレスク
この曲のレビューは敢えてしません。
ASKAさんが、ブログで仰ってたのもありますので、
そちらをご参考に。
いいお話ですから。
でも、一つ。
『ユーモレスクってなんぞや?』
日本語→奇想曲。滑稽な、気紛れな。
へー。
ほー。
ふーん。
で、奇想曲って………何?
orz
♯8 loop("birth"reconstructive mix)
所謂、1曲目『birth』のリミックス。
前項『kicks』に於ける隠しトラック(無題)もそうでしたが、
僕の一回目の感想はやはり軽い拒否反応。
忘れた頃に聴くとカッコいいと思ってしまうパターン(笑)
最初、無機質なASKAさんのボーカルにコーラスを被せてく事によって、
どんどん声が『生』を帯びる様に聴こえる。
もしさっきの『心に花の咲く方へ』の説が正しければ、
これは死後、
そして、生まれ変わりの課程(loop)を現しているんじゃないかと思う構成だと思います。
♯9 抱き合いし恋人
この曲は敢えて、以前の『SCENE』シリーズのテイストを盛り込んだ楽曲だそうで、
なるほど『Ⅰ』『Ⅱ』どちらに入ってても違和感は無さそうなアレンジです。
ただ、ボーカルトラックのクオリティーは段違いに上ですが。
まぁ、声が出てる出てる。
収録だから当然ベストテイクな訳ですが、
調子の安定はわかりませんが、ベストなポイントだけで比較すると、
今までの作品と、今回の作品のボーカルが、
他県と北海道の、
ジャガイモの生産高ぐらいの差がありそうです。
………。
なんでジャガイモを選んだ?
そんな感じで、残すトコ
後1枚のアルバム。
CHAGE&ASKA休止後、初のアルバム、
楽曲的にはこの『SCENE Ⅲ』にも勝るとも劣らないクオリティー(驚)
内面的には、カオスの坩堝(笑)
明日いっぱいまでの最新アルバム(嬉)
さて次項、
一先ずのレビュー最終回、
『SCRAMBLE』を聴いてみましょう。