BASSO memo

ブログ兼備忘録としてのメモ帳みたいなものです

超個人的レビュー『SCENE』

と、いう訳で前項の予告通り、
ASKAさんの最新アルバム、

『Too many people』

発売まで、
今までリリースされてきたASKAソロアルバム(オリジナルアルバムに限る)を、
時系列順に振り返り、

勝手にレビューしてしまおう。

という話な訳でありますが、

冷静に考えれば、
過去、『ID』がリリースされた辺りに、
FC及びコンサートのグッズで『別冊ASKA』というムックが刊行されており、

その中で、それまでリリースされたソロ全楽曲の解説が本人によってされてる訳で、

何を今更という感じではありますが、

まぁ、これから書く内容は…、

※あくまで個人の感想であり、
楽曲の質を実証するものではありません。

というヤツなので、

以下、
『いちリスナーの独り言』としてご覧下さい。

では、




SCENE

88.8.21リリースのASKAさんの1stアルバム。
全10曲中、5曲が他アーティストに提供された楽曲であり、
セルフカヴァーの側面もあるアルバム。

CHAGE&ASKAのアルバム同様、
歌詞のブックレットにはASKA本人による散文詩が掲載されており、
その中の詩の一節には鉄腕アトムが登場(正確には、鉄腕アトムのお茶碗)するなど、

今にも通ずるASKAさんのブレないクリエイターとしてのスタンスが見てとれる。

後にアルバム『SCENE Ⅱ』『SCENE Ⅲ』がリリースされた為、
ファンの間では便宜上『SCENE Ⅰ』と言われる事が多い。


音源として、まず思ったのは、
『マスターボリューム小っさ!!』

これは、当時の技術的な限界で、
録音音量を上げすぎると音が割れてしまう為。

よくベースの音がバランス的に小さく、
淡白な音になってしまっていたのもこれに起因する。

そんなところにも時代の懐かしさを感じてしまうアルバム。



♯1 伝わりますか

ちあきなおみ に提供された楽曲。
オルゴールから始まり、その後フルートやピアノの音が一気に音の世界観を広げる。

主人公の女性は純粋が故に自称『悪い女』になる。
だが、これだけ想われる相手は、
果たして不幸か?幸か?
男はいつも無責任です。
ごめんなさい。


♯2 蘇州夜曲

アルバムの中では唯一の他アーティストのカヴァー曲。
世代的には、僕の両親から上の世代に馴染みの曲。

母親曰く、
「この蘇州夜曲は眠くなるわね」
これは原曲と比べてテンポが遅いから、
ではなく、
きっと楽曲からマイナスイオンが出てるからだと僕は思っている。


♯3 予感

中森明菜 に提供された楽曲。
今回を機にそちらのバージョンも聴いてみた。
女性目線の曲を女性が歌うと、やはり強い。
ASKAさんとは別のベクトルで気持ちが持っていかれる気がした。
個人的には、ASKAさんと交遊関係の繋がりがある天海祐希さんにカラオケボックスで歌ってもらいたい曲だと思う。


♯4 MY Mr.LONELY HEART

87.9.21リリースの記念すべき1stシングル。
友人に聞いたところ、
特に注釈はないが、レコードのシングルバージョンと若干アレンジが違うそうだ(間奏のドラムがあるかないか程度)

本人も出演したドラマの主題歌。
ASKAさんは伊藤俊輔(伊藤博文)役で出演。
って事はASKAさんは、
後の初代 総理大臣と言う訳である。
演技に関してはノーコメント。
意外にも、ASKAさんの楽曲の中では唯一の『耳を出していない』髪形の時代の楽曲。
だから、演技に関してはノーコメントですって。


♯5 夢はるか

後述の楽曲『MIDNIGHT 2 CALL』のカップリング。
この曲の話題を目にする度、
歌詞の原案の立松和平さんの話が出てくるが、
僕はそれより、この楽曲の演奏がTHE ALPHAだという事の方が気になる。
バンド畑だけあって、硬質なバンドサウンドだと思う。


♯6 SCENE

アルバムのタイトル曲。
小気味よく刻まれるピアノのリズムがイメージを沸き立たせる。
僕のイメージは自転車で並木の坂道を下る感じ。
同様にリズミカルなストリングスがセピア色的な背景を演出してる。
『場面』というタイトル内容が本当に似合う楽曲だと思う。


♯7 ふたり

少年隊 に提供された楽曲。
僕の中ではこの楽曲のイメージはASKAさんより少年隊(とくに東)のイメージの方が強すぎて…。
だって、バラードであんなキレッキレに踊られても…。
とくに東とか、
東とか東が…。


♯8 今でも

テレサ・テン 提供の楽曲。
つい昨年。
父親の運転の車に乗っていた時、
何気なく聴いていた父親のCDから、
どこかで聴いた事のあるメロディーが流れ、
「あぁっ!!!」
と、大声を出した僕に驚いた父親が、
ハンドル操作を誤り、危うく全力でクラッシュしかけた、いわく付きの楽曲。
テレサ・テンさんのバージョンでした。


♯9 最後の場面

本来、CHAGE&ASKAのコンサートだけで歌われていた楽曲だそうで、
発表の際に、CHAGEさんがCHAGE&ASKAで出さなかった事を悔しがったとか悔しがらなかったとか。

ラストにかけての、
相手の男性がドアを出ていく描写を、
これだけ感情豊かに歌い上げるミュージシャンはそうそう見かけない。
豊かすぎて、少しおっかない。


♯10 MIDNIGHT 2 CALL

88.7.21リリースの2ndシングル。
シブがき隊 提供の楽曲。
アルバムの最後を彩る楽曲。

カラオケに目覚めた中学生時代。
ちょうど手に入れたCDがこの『SCENE』だったので(リアルタイムではなく発売して数年後)よく歌っていた楽曲。
今にして思えば相当にマセた小僧である。
周りの連中はミーハー気味に『YAH YAH YAH』だった中、
これを選曲して歌った僕はかなり浮いていたのだろう。
今だに連中のポカーンとした顔は覚えている。

そしてASKAさんが以前、
「誰もが経験するシチュエーションじゃないかな?」
的な発言をしていたが、
僕にはトンと、そんな経験はない。
かかってくるのは、仕事の電話ばかりである。
モテる男はやはり違うものである。




以上、初レビューでしたが、
どうでしょう?

やはり僕の文章力の性質上、
長文になってしまうのと、
予想以上に自分の事柄ばかりだった事に、
自分で驚いた(笑)

でも、まぁ、こんな感じでしょうか?

引き続きレビューしていきたいと思います。
読んで懲りない方だけ(笑)お付き合い下さい。

では、次項。
『SCENE Ⅱ』を聴いてみましょう。